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AMERICAN PROFESSIONAL vs. AMERICAN ELITE【前編:プレイアビリティ考察】

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フェンダーUSA製ギターの中でも、革新的なスペックの数々でプレイヤーをネクストフェーズへと誘うAMERICAN PROFESSIONALとAMERICAN ELITE。名前は聞いたことがあるけど、その違いが今ひとつ分からないという人のために、各パーツ部分を徹底比較します。そのプレイアビリティ面と、サウンド面から浮かび上がる両シリーズの魅力を、前編と後編に分けてお届けしていきます。

ボディに見る違い
 
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フェンダーのボディには、演奏性を高めるために肘や腰が当たる部分をカットした「コンター加工」が施されていますが、数あるフェンダーファミリーの中でも圧倒的な弾き心地を誇るAMERICAN ELITEには、再設計された、より深いコンター加工が採用されています。それにより長時間のプレイもストレスなく行え、身体に馴染むような自然なプレイアビリティを提供しているのです。

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フェンダーのボディには、演奏性を高めるために肘や腰が当たる部分をカットした「コンター加工」が施されていますが、数あるフェンダーファミリーの中でも圧倒的な弾き心地を誇るAMERICAN ELITEには、再設計された、より深いコンター加工が採用されています。それにより長時間のプレイもストレスなく行え、身体に馴染むような自然なプレイアビリティを提供しているのです。
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AMERICAN ELITEをモダンスペックと言わしめる要因のひとつに、大胆に削られたネックヒールが挙げられるでしょう。これはAMERICAN ELITEのためにデザインされたアシメントリーな形状で、コンパウンドラジアスネックと繋がるような設計により、ハイポジションへのスムーズなアクセスを可能にしています。このコンターは他製品に比べても、より滑らかに美しく仕上げられており、結果として演奏性はもちろんデザイン性にも大きく貢献しているのです。

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AMERICAN ELITEをモダンスペックと言わしめる要因のひとつに、大胆に削られたネックヒールが挙げられるでしょう。これはAMERICAN ELITEのためにデザインされたアシメントリーな形状で、コンパウンドラジアスネックと繋がるような設計により、ハイポジションへのスムーズなアクセスを可能にしています。このコンターは他製品に比べても、より滑らかに美しく仕上げられており、結果として演奏性はもちろんデザイン性にも大きく貢献しているのです。
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一方のAMERICAN PROFESSIONALのボディやネックジョイント部には上記のような目立った加工は見られず、ヴィンテージルックの佇まいを残しています。特にTelecaster®においてはバックをコンター加工せず、3ウェイサドルブリッジを採用するなどヴィンテージルックに回帰しながらも、ブリッジにおいてはアッシュトレイの趣を感じさせつつ、ストロークした時に手が当たらないように壁面をカット、カバーも従来のものより短いカバーを付属するなど、プレイアビリティに配慮しています。

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一方のAMERICAN PROFESSIONALのボディやネックジョイント部には上記のような目立った加工は見られず、ヴィンテージルックの佇まいを残しています。特にTelecaster®においてはバックをコンター加工せず、3ウェイサドルブリッジを採用するなどヴィンテージルックに回帰しながらも、ブリッジにおいてはアッシュトレイの趣を感じさせつつ、ストロークした時に手が当たらないように壁面をカット、カバーも従来のものより短いカバーを付属するなど、プレイアビリティに配慮しています。

ネックに見る違い
 
AMERICAN PROFESSIONAL
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AMERICAN PROFESSIONALのギターにはモダンCとUの中間とも言える「Deep Cネック」を採用しています。「Deep Cネック」は充分な質量を確保した厚みのあるグリップが特徴で、コードプレイやリードプレイにおいてスムーズな演奏性を実現。あらゆるプレイヤーにマッチするネック形状です。アメリカのアンケート調査では実に8割のプレイヤーが認めた、多くの人の手になじみやすいネック形状と言えるでしょう。

AMERICAN ELITE
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AMERICAN ELITEにはローポジション側がCネック、ハイポジション側がDネックというハイブリッドな「アメリカンエリートネック」を採用。 「アメリカンエリートネック」にはコンパウンドネックプロファイルになっており、コードワークの多いローフレット側は握り込みやすいCシェイプ、リードプレイが多いハイフレット側は安定感のあるDシェイプに仕上げられているため、ローポジションからハイポジションまでを駆使するテクニカルなプレイに最適と言えるでしょう。さらに、新たにネック表面側にトラスロッドの調整ホイールを配置することで、ネックを外さずにトラスロッドの調整が可能となっています。

 
FINGERBOARD/フィンガーボード

AMERICAN PROFESSIONALにはミディアムジャンボフレットよりも高く細身の「ナロートール」を採用しています。ナロートールはヴィンテージとモダンの中間的とも言えるスペックで、特にチョーキングやハイポジションでの安定したピッチ感に定評があります。

AMERICAN ELITEにはミディアムジャンボフレットを採用しており、こちらは一般的なミディアムジャンボフレットですが、指板はAMERICAN PROFESSIONALのラジアスが9.5インチで統一であるのに対し、AMERICAN ELITEはなだらかに指板の曲面が変化するコンパウンドラジアスを採用しています。ローポジションでコードワークに適した9.5インチラジアスから、ハイポジションでスムーズなリードプレイが行える14インチラジアスへと変化するため、ジャンルを問わず多彩なプレイに柔軟に対応できます。


次回の後編では主にサウンド面について比較していきます。


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