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ロゴスタイルに見るフェンダーの歴史と変遷

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日本製フェンダーが今年で生誕35周年を迎えます。手に取りやすい価格と、その品質の高さから、日本のみならず海外のアーティストからも絶大な支持を得てきた日本製フェンダーから、新シリーズ「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」が発売されました。カスタムショップにおけるマスタービルダー、クリス・フレミングを迎えて徹底的な品質向上を図りつつ、ロゴの書体やデカールの貼り方に至るまでヴィンテージのフェンダーを再現した本シリーズ。その魅力に迫るべく、3回に渡りフェンダーにまつわるトリビアを紹介します。第1回目は、ギターの顔とも言える“ロゴ”について。


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スパゲティロゴ

スパゲッティのような細い書体を用いたこちらのロゴは、その名の通り“スパゲティロゴ”と呼ばれています。フェンダーのギター/ベースに使用されたロゴ としては最も古いもので、テレキャスター、ストラトキャスター、ジャズマスター、プレシジョンベースと言った定番モデルには、その誕生から1964年まで採用されており、フェンダー黎明期を彷彿とさせるロゴとしていまでも親しまれています。また、デカール(ロゴ)は塗装の上から“水貼り”と呼ばれる手法で貼られているのが特徴で、「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」においても同じ水貼りを用いていることから、より高い次元でヴィンテージフェンダーを再現していると言えるでしょう。


 
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トランジションロゴ

1960年に登場したジャズベースに採用されたのが、金文字に黒の縁取りが施された、通称“トランジションロゴ”です。以降、ジャガーなどの新製品にも採用されてきましたが、1964年後期には、スパゲティロゴが採用されていた既存のモデルにもトランジションロゴ”が使われることになりました。こちらもスパゲティロゴと同様、ヘッドの塗装の上からロゴが貼られています。1964年後期から1968年までと、短い期間に製造されたモデルに採用されていました。「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」では、MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S MUSTANG®/MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S JAZZ BASS®で復刻されています。


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モダンロゴ

1968年からは、太めの文字に金色の縁取りが施された“モダンロゴ”が登場します。1966年に登場したラージヘッドとモダンロゴの組み合わせによるストラトキャスターは、ジミ・ヘンドリックスやリッチー・ブラックモアといったギターレジェンドが使用したこともあり、熱狂的な支持を得ることとなりました。その他のモデルでも、70年代を象徴するロゴとして親しまれています。「MADE IN JAPAN TRADITIONAL」では、Made in Japan Traditional '70s Stratocaster/Made in Japan Traditional '69 Telecaster Thinline/Made in Japan Traditional '70s Mustang/Made in Japan Traditional '70s Precision Bass/Made in Japan Traditional '70s Jazz Bassなどで採用。


Made in Japan Traditional