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菰口雄矢 meets Mustang™ GT

最新ワイヤレス・テクノロジーを搭載した次世代デジタルアンプ、Mustang™ GTシリーズ。Fender TONE™アプリを使用することでその可能性はさらに広がりを見せる。今回、そのFender TONE™ アプリを介して日本人アーティスト監修によるプリセット配信が実現。INORAN(LUNA SEA)、Ken(L’Arc~en~Ciel)、山内総一郎(フジファブリック)、SCANDAL、菰口雄矢にスポットを当て、プリセット作成までのプロセス、そして音作りのこだわりに迫る。第五弾では菰口雄矢の音作りの模様をレポートする。

Mustang GT
プリセットを試していくと明らかにいい音が多い
 

手元でトーンを自在に操れるサウンドを目指す

フェンダーのストラトキャスターを手に、ギター本体の音量調節とピッキングニュアンスでトーンを自在に操れるサウンドを目指していく菰口雄矢。ベーシックなサウンドを狙い、アンプは「'65 Twin Reverb」をチョイス。アンプ前(プリFX)にオーバードライブの「Greenbox」、アンプ後(ポストFX)にステレオディレイの「Stereo Tape」とリバーブの「'65 Spring」を接続。ディレイの設定を微調整し、ディレイとリバーブの接続順を入れ替えたりして納得のいくセッティングを模索していく。

「'67 Twin ReverbもGreenboxも細かい設定の変更が可能ですが、最初からいい感じなので変更はしていません(笑)。今回は歪み具合をGreenboxで作ったけど、実機のゲインに対する反応に近いですね。せっかくなのでディレイはステレオディレイを使ってみました。ディレイのあとにリバーブがくるように接続順を入れ替えて、ディレイはWetLvlを5.5から3.5に変更しています。これですごくいい感じになりましたね。」

フェンダーアンプ特有のニュアンスが再現されている

「デジタルアンプとは言え、ニュアンスがすごくナチュラルに表現できますね。弱いピッキングでクリーンになって、強いピッキングでちょっと歪むという、フェンダーアンプ特有のニュアンスが再現されています。アンプの種類を含め音色がたくさん入っているので、これからアンプを買いたいけどどれにしようか迷っている人は、Mustang™ GTを買って好きな音を見つけていくのもいいのかなと思います。

チューブアンプだと、ある程度音量を出してパワー管を歪ませていかないといい音が出なかったりするんですけど、Mustang™ GTは小音量でも大音量でも音のクオリティが変わらない。家で音作りをして、そのままライブハウスだったりスタジオに持って行っても、同じ音色で使えるというメリットは大きいと思います。ちなみに、僕は40ワットモデルのMUSTANG™ GT 40が欲しいですね(笑)。」


Komoguchi Super Guitarプリセット概要
アンプは「'65 Twin Reverb」に設定し、プリFXとしてオーバーライブの「Greenbox」、ポストFXとしてリバーブの「Stereo Tape」とリバーブの「'65 Spring」を接続。ツマミの詳細は「'67 Twin Reverb」がGain 4.0/Volume 5.7/Treble 7.5/Middle 8.0/Bass 7.0。「Greenbox」はLevel 6.0/Gain 7.2/Tone 5.9/Blend 10.0。「Stereo Tape」はWetLvl 3.5/Feedback 3.2/Wow Level 5.5/Stereo Spread 7.2。「'65 Spring」はLevel 1.9/Decay 5.9/Dwell 3.6/Diffusion 10.0/Tone 5.5。

› Fender TONE™:Komoguchi Super Guitar

Mustang GT

Fender TONE™アプリ経由でダウンロードする方法
スマホからFender TONE™アプリを立ち上げ、「Browse→ARTIST」のリスト画面から「My Favorite Things」を選んで「ADD」をクリックするか左上の検索アイコンをタップして「My favorite」で検索し、「My Favorite Things」を「ADD」するとコネクトしているアンプにプリセットが追加されます。(※ ダウンロードするにはアンプのファームウェアアップデートでバージョンが最新になっている必要があります。)

› スマホを経由せずアンプ本体から直接ダウンロードする方法はこちら
› アンプ本体のファームウェアアップデート方法はこちら


Mustang GT

Mustang™ GT
フェンダーが提案する次世代アンプのスタンダード「Mustang™ GT」。Mustang™アンプシリーズとしては第3世代となるMustang™ GTには、世界を驚かせる最新鋭のモデリングテクノロジーが詰まっており、「’59 BASSMAN」や「’65 TWIN REVERB」など往年のヴィンテージ・アンプサウンドを21種類、高品位エフェクトを47種類内蔵している。最大のイノベーションは、世界で初めてWi-Fiを搭載している点だ。これにより、PCに接続しなくてもMustang™ GT単体でファームウェアのアップデートや、アーティストや世界中のユーザーが作成したプリセットを簡単にアンプに追加することができる。さらに、無償提供のスマホアプリFender TONE™をダウンロードすることで、スマートフォン側でプリセットマネージメント、エフェクトエディット、セットリスト作成に加え、プレイヤーやクリエイターたちが集うコミュニティに直接アクセスが可能だ。

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菰口雄矢
1988年、兵庫県出身。11歳よりギターを始め、ジャズギタリストの土野裕司氏に師事。多数のコンテストで受賞を重ね、10代の頃よりプロとしてのキャリアをスタート。 2008年にTRI-Offensiveを結成。2009年に1stアルバム『TRI-Offensive』をリリース。“ネオプログレッシヴジャズロック”と称される超絶的なプレイで一躍注目を浴びる。2011年、元CASIOPEAの熊谷徳明、元T-SQUAREの須藤満、AYAKIからなるフュージョンバンドTRIXに加入。現在まで6枚のアルバムを発表(2016年脱退)。2014年、自身初のソロアルバム『picture』をリリース。Billboard JAPANのジャズアルバムチャートで初登場1位を獲得。他さまざまなグループ、レコーディング、セッション、サポート活動を展開する、今もっとも注目を集める若手ギタリスト。

› 菰口雄矢:https://www.yuya-komoguchi.jp/