Wallowsが語る初めての音楽体験、そしてバンドの未来

バンドの歩み、ソングライティングにおけるオーガニックなアプローチについて語った、Wallowsのインタビュー

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10年以上に渡って音楽活動を共にしてきたブレーデン・レマスターズ、コール・プレストン、ディラン・ミネットの3人は、様々な紆余曲折を経た後に、バンド名をWallowsに決定しました。

しかし2017年に、The StrokesやVampire Weekendをはじめとする、2000年代初頭のインディーバンドを思わせるサーフ調シングル『Pleaser』を発表すると、Wallowsの名前は瞬く間に広まっていきました。

『Pleaser』はこれまでに60万回以上再生され、続くシングル曲群も軒並みヒットを記録したWallowsは、ロサンゼルスのThe RoxyやTroubador、サンフランシスコのSlim’sでのショーをソールドアウトさせ、ライブバンドとしての実力も高く評価されています。


 

Wallowsとしてこそ短期間で成功を収めたものの、それを裏で支えているのは、何年にも渡って楽器の練習を重ねてきた3人の努力に違いありません。「ずっと昔から一緒に演奏してきた僕らは、文字通り音楽で結びついているんだ」ギターヴォーカルのディランはそう話します。「だから去年Wallowsとして活動するようになった時も、僕らの息はぴったりだった。それは長い間、辛抱強く重ねてきた練習の賜物なんだよ」

「子供の頃から一緒に活動してきた僕らは、取るに足らないようなライブやセッションをたくさんこなしてきた。そういう過程を経てきたからこそ、今の状況には心から感謝してる。こうしてバンドとして成功したことで、僕らが重ねてきた努力は決して無駄じゃなかったって実感してるんだ」

2018年にはEP『Spring』を発表し、バンドの勢いはさらに加速します。先日The Late Late Show with James Cordenでも披露した『Pictures of Girls』を収録した同作は、ミュージシャンとして大きく成長したWallowsの現在地を示すとともに、伝説的プロデューサーのジョン・コングレトンと制作を進めているフルアルバムへの布石だといいます。

そんな状況下で、Wallowsのメンバーたちが俳優業にも挑戦していることは、ごく自然な成り行きに違いありません。ディランはNetflixの『13 Reasons Why(邦題:13の理由)』でクレイ役として出演しており、ブレーデンはTNTのコメディ『Men of a Certain Age』で主要キャラクターを演じています。

しかしWallowsにとって、最も大切なものが音楽であることは疑いありません。幼い頃から音楽に情熱を注ぎ、バンドとしての実力を育んできた彼らは、今後さらなる活躍を見せてくれることでしょう。

「子供の頃に誰かの曲を聴いて夢中になったあの感覚、それが僕の曲作りへの欲求のルーツなんだ」ブレーデンはそう話します。「父さんがいろんなレコードを聴かせてくれて、そのうちに自分の好きなバンドを見つけるようになっていった。Arcade FireとかAlvvaysとかね」

「うまく言葉で説明できないけど、それが却って神秘的でいいと思うんだ。僕らの音楽は、とてもオーガニックなところから生まれてくるんだよ」

デビューアルバムの制作に励む一方で、WallowsはLollapalooza、Life is Beautiful、Austin City Limits等をはじめとする、主要フェスティバルへの出演も多数控えています。

以下のビデオで彼らは、バンドが歩んできた道のり、駆け出しのミュージシャンたちに向けたアドバイスについて話しています。またWallowsのFacebookページでは、バンドの最新情報を得ることができます。