Fender Offsetを操る5人のアイコン的プレイヤー

カート・コバーンからトッド・ラングレンまで、Fender Offsetを愛した5人

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世界的に見て、数の上ではTelecaster®やStratocaster®のプレイヤーに及ばないかもしれませんが、Fender Duo-Sonic™やMustang®には常にコアなファンがいます。

元々はスチューデント・モデルとしてデビューしたDuo-Sonic(1956年)とMustang(1964年)。ショートスケールとオフセット・ボディが特徴的なギターで、リーズナブルな価格も後押しして、1970年代後半の“中道左派”的なミュージシャンや、90年代のオルタナティヴ・ロック・アーティストの間で人気が高まりました。
Mustang、Mustang 90、Duo-Sonic、Duo-Sonic HS、Mustang BassなどのOffsetもを愛用し、それぞれの時代をリードした5人のアーティストをここにご紹介します。


David Byrne

Talking Headsのフロントマンは、バンドの創成期にWhiteカラーのMustangを愛用していました。ビデオでは、シングル“I Can Feel It in My Heart”をカジュアルにプレイする デヴィッド・バーンの姿を見ることができます。デヴィッド・バーンは、Headsがリリースした最初の2枚のアルバム『Talking Heads: 77』と『More Songs About Buildings and Food』で、このショートスケールのギターを主に使用しました。

 

Kurt Cobain

Nirvanaのフロントマンだったカート・コバーンが、オフセット・ギター以外をプレイするのは極めて稀なことでした。彼のキャリアの中で、Mustangは重要な役割を果たし、有名な『In Utero』ツアー中は、ほとんどお気に入りの1本で通したほどです。2012年にフェンダーは、カート・コバーンの愛器をシグネチャー・モデルとしてリリースしました。ブリッジにSeymour Duncan JBのハムバッカー・ピックアップ、ネック側にはノーマルのMustanシングルコイル・ピックアップを搭載しています。ビデオでは、Fiesta Red Mustangを下げたカート・コバーンが、代表曲のひとつ『Pennyroyal Tea』をプレイしています。

 

Liz Phair

インディー界のレジェンドは、WhiteのボディにRedのピックガードを組み合わせた1969年モデルのDuo-Sonicを愛用しました。このギターは、2003年にリリースしたアルバム『Liz Phair』のジャケット写真にも登場しています。キャリア初期の愛器は、“Women in Rock”と銘打った巡回展示会でも展示されました。2003年のヒット・シングル『Why Can't I?』のオフィシャルMVでも、リズ・フェアはDuo-Sonicをプレイしています。

 

Todd Rundgren

ソングライター&プロデューサーの巨匠であり、テクニックのイノベーターとしても名高いトッド・ラングレンは、70年代後半のライヴでBlackのMustangを愛用していました。その代表的なものが、1978年にニューヨークシティのPalladiumで行われたギグでヘッドライナーを務めた時のステージです。インドシナ難民への支援を呼びかけたこの慈善コンサートから、『Love of the Common Man』のビデオ・クリップをご覧いただけます。

 

Rory Gallagher

アイルランドのブルーズマン、ロリー・ギャラガーといえば、よく使い込まれたStrat®を肩から下げた姿が有名ですが、彼はDuo-Sonicも愛用していたことをご存知ですか? 1982年ごろのツアーで彼は、1978年モデルのDuo-Sonicを頻繁にプレイしています。その姿は、DVD『Rory Gallagher: Live at Rockpalast』(2007)でも観ることができます。Duo-Sonicを抱えたロリー・ギャラガーがプレイする『Nadine』をご堪能ください。

 
Duo-Sonic   Mustang