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ジミ・ヘンドリックスと"イザベラ"と名付けられたStratocaster

世界で最も有名なギターの一つは、FENDER CUSTOM SHOPによって忠実に再現されました。

Jimi Hendrix

Stratocasterを愛したジミ・ヘンドリックスは、多くのStratocasterを手にしてきました。その中でも彼が目につけた一本の特別なStratocasterは"イザベラ"と名付けられ、後にこのギターにインスパイアされ、同じ名前をつけた曲を書くことになります。

この特別な一本は、69年8月18日にウッドストックで彼が行なったあの印象的なパフォーマンスに最も関係しています。その運命の日、ジミは“Hear My Train a Comin’”、“Foxy Lady”、“Fire”をプレイした後に、即興を始めました。ジミはその時、"イザベラ"と呼ばれるOlimpic Whiteカラーの68年製Stratocasterを巧みに操り、その後“The Star-Spangled Banner”を彼の解釈で演奏しました。


 
 

それまで、国歌がこのように表現力豊かに、かつ攻撃的なサウンドでプレイされたことはありませんでした。ジミと彼のStratocasterのサウンドは、国歌に新しい解釈をもたらしたのです。

そのウッドストック50周年にあたる今年、FENDER CUSTOM SHOPから、その瞬間を切り取ったような"Jimi Hendrix Stratocaster"が限定販売されるのです。

「ウッドストックでの“The Star-Spangled Banner”は、本当に新しいカルチャーが生まれた瞬間でした」CUSTOM SHOPの製品開発担当副社長である、マイク・ルイスは語ります。「この製品を世に出すことができることにとても興奮しています。"イザベラ"は私たちの時代を象徴する1本というだけではなく、文化的にも永遠に歴史に刻まれるであろう、あの演奏を象徴しているからです」

「CUSTOM SHOPでは、長年に渡り、多くのアーティストのギターに敬意を評し、製作してきましたが、"イザベラ"を再現することが、とても特別であったと言わざるを得ません」

"イザベラ"は当初ニューヨークにあるマニーミュージックで購入されました。68年製、Olympic WhiteカラーのStratocasterで、アルダーボディにスカンクストライプの無い2ピースのメイプルネックが取り付けられていました。Fスタイルのネックプレートには、シリアル番号240981が刻まれており、ピックアップなどは当時(68年)の標準的なものでした。

ご存知の通り、このギターはラージヘッドストックに、ボブ・ペリーヌがデザインしたFenderロゴ、弧を描くように書かれたStratocasterの文字を特徴としていました。

左利きのジミがプレイする時に逆さまになったこのヘッドストックは、ジミを象徴するエンブレムになりました。この"イザベラ"はジミがJimi Hendrix Experienceで使用した最後のギターであり、彼がコンサートでプレイした最後のギターでもあります。現在この貴重なギターはワシントン州シアトルのMoPOP(旧EMP Experience Music Project)で展示されています。

Experience Hendrix L.L.CのCEOである、ジェニー・ヘンドリックスは、次のように述べています。「ジミはこのStratocasterとともに、あの素晴らしい時代に、決して忘れ去られることの無い、輝かしい爪痕を残しました。ウッドストックでの印象的なステージは、このギターによって具現化されていたんです。ジミはあの日、地面を揺るがすようなサウンドで、音楽の歴史さえも変えました。あれから50年。ウッドストック50周年の今年、ジミとフェンダーが再び出会い、あのギターを再構築するなんて、なんて素晴らしことなのでしょう」

Authentic Hendrixから完全に承認された、Limited Edition Jimi Hendrix Stratocasterは、あの"イザベラ"の全てのスペックと外観の特徴を再現しています。

Jimi Hendrix

ウッドストックでのあの壮大なサウンドを再現する為、3つのハンドワウンドの69 Single Coil Stratocasterピックアップを採用し、セレクターは3ポジションブレードを取り付けています。Limited Edition Jimi Hendrix Stratocasterには、クオリティの高いハードケース、カスタムストラップ、ケーブル、書籍と認定書が同梱されています。