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David Gilmour Signature Stratocaster®

何故デヴィット・ギルモアのBlack Stratocasterは特別なのでしょうか?

David Gilmour Signature Stratocaster®

1970年にニューヨークのManny's Musicで開催されたコンサートでスポットライトを浴びて以来、このBlack Stratocasterはギタリストだけではなく、熱狂的なPink Floydファンの間で伝説的なモデルとなりました。

"the Black Strat"の愛称で知られるこのモデルは、サンバーストカラーを黒で塗りつぶしたボディにメイプルネックを取り付けたものでした。

デヴィットは、1970年6月に開催されたBath Festivalで使用して以来、メインギターとして、Pink Floydの代表的なアルバム"The Dark Side of the Moon (1973年)"、 "Wish You Were Here (1975年)"、"Animals (1977年)"、"The Wall (1979年)"、そして2015年の"Endless River"や、彼のソロアルバム"David Gilmour (1978年)"、"About Face (1983年)"、"On An Island (2006年)"、"Rattle That Lock (2015年)"の製作に使用しました。


 
 

"the Black Strat"は、長年の間に、デヴィットとギターテックのフィル・テイラーの手により、様々な改造が施されました。フィルは、その改造の歴史を"Pink Floyd: The Black Strat—A History of David Gilmour’s Black Fender Strat"という本に書き記しています。

フィルが最初に行った改造は、1971年12月にボリュームノブを銀色に変更したことだと記録されています。

「これは、デヴィドが所有していたLewis Guitarの感触を再現するために行った試みでした」とフィルは前述の本に記しています。「この変更で微妙な違いが生まれ、演奏中により滑らかなボリュームコントロールができるようになりました」


 
 

これまでに、7回ネックを付け替え、数多くのピックアップを試し、チューニングキーを変更し、XLRソケットを取り付け(その後取り外し)...数々の改造を施しました。また、1974年に黒いピックガードに変更された時、そのルックスから"the Black Strat"という愛称で呼ばれる様になったのです。

現在は、1983年製の57年リイシューのネックが取り付けられ、4.25インチの短めのアームバー、1985年にオリジナルの3wayから変更された5wayのピックアップセレクター、1997年に元に戻したオリジナルのシンクロナイズドトレモロが装着されています。ピックアップは、フロントにハンドワウンド(手巻き)のカスタムピックアップ、センターには機械巻きのピックアップが取り付けられています。これらは、デヴィットの1971製のモデルと全く同じもので、David Gilmour Signature Stratocaster®の為にデザインされました。また、リアにはSeymour Duncan® SSL-5 Single-Coil Strat®がとりつけられています。