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木材の違いはエレクトリックギターのトーンに影響を及ぼすのか?

あなたの意見はどちらですか?

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「エレクトリックギターに使用する木材の違いはエレクトリックギターのトーンに影響を及ぼすのでしょうか?」

これはアメリカ最大級のソーシャル・ニュース・サイト「Reddit」のユーザーNissanGT77によって投げかけられ、長期間に渡り、初心者から上級プレーヤーまでを巻き込んで議論されてきた話題です。

結局この論争は、影響する/しないの双方に、声の大きな論客がいて、泥沼の様相を呈しています。アコースティックギターの場合、使用されるトーンウッドによってサウンドが変わることは否定できません。では、エレクトリックギターの場合はどうでしょう。さらに議論の余地があります。

木材の種類はギターのトーンに影響を与えない、と主張する人は、エレクトリックギターからサウンドの出る物理的な仕組みを根拠にしています。弦を振動させることから起きるピックアップの磁界の変化が、エレクトリックギターのサウンドの源となります。

ギターのイントネーションもトーンに影響を与えます。さらに、ピックアップからのシグナルを実際のサウンドへ変換するアンプも忘れてはいけません。ここまでは木材についてほとんど触れていませんが、実は話はここからです。

通常、弦が直接木材に触れることはありませんが、弾かれて振動する弦のエネルギーは、ブリッジやナットを通じて木製のボディとネック全体に振動として伝わるのです。

これでもギターのトーンに木材が一定の役割を果たしていないと言えるでしょうか? 一般的にマホガニーのようなヘヴィ・ウッドは、アルダーのようなミディアムボディ・ウッドやバスウッドのようなライト・ウッドとは共鳴の具合が異なります。

それからフィーリングも重要です。トーンの大部分は、フレットの押さえ方やストロークの仕方やピッキング方法など、プレイの仕方で決まります。

要するに、エレクトリックギターのトーンは、多くの要素がブレンドされた”奇跡のコーヒー”のようなものだということです。ネックやボディに使われる木材は、レシピ全体としてはほんのわずかな材料かもしれませんが、とても重要な役割を持っているということに、ほとんどのギタリストは同意するでしょう。