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覚えたコードを忘れないための秘訣

短期記憶を長期記憶に変えるための秘訣を紹介

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ギターを習い始めたばかりの頃は、覚えることがたくさんあって大変だと感じるでしょう。中でも覚えたばかりの曲を弾く際に、次から次へと登場するコードを思い出すのは一苦労に違いありません。

効率よく上達するには、短期記憶を長期記憶に変えることが重要です。というのも、短期記憶は文字どおり容量が限られており、4つか5つ程度の情報しか扱うことができないのです。

情報量が膨大な場合は、一度細かく砕いて扱うようにすると効果的です。そのためには短期記憶の限られた容量を上手に活用する必要があります。

上達の秘訣ともいえるその方法について、以下でご紹介しましょう。

ある情報が多くの事柄を含んでいる場合は、一度にすべてを覚えようとしないことです。たとえば4小節のリフを覚えようとする場合、まずは最初の1小節だけを完全にマスターしましょう。6つのコードプログレッションを覚える場合は、最初の1つか2つを完全に暗記してから、次のコードに移るようにするといいでしょう。

これを繰り返すことで、長いフレーズでもしっかりと記憶することができるようになります。またその過程で、多くのコードは構成音を共有していることに気がつくでしょう。たとえばGとCadd9は、ピボットフィンガーの位置が同じです。EmとAは構成音が似ています。このように似たコードをペアで覚えるというのも有効な方法です。

疲れたり、脳が十分に機能していないと感じたら、休憩を挟むようにしましょう。そういう状態で無理に続けても、学んだことは長く記憶に残らないためです。時には気分転換も大切です。

人の脳の処理能力には限界があるため、個人の許容範囲内で努力することが大切です。小さな事柄をひとつずつゆっくりと身につけていくことは、楽器の上達においてとても有効です。