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12フレットと14フレット、どちらのアコースティックギターを選ぶべき?

2種類のアコースティックギターの違いを比較します。

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12フレットのアコースティックギターと14フレット・モデルとの違いは、数字的には2つの差ですが、サウンドや弾き心地に関しては大きな差があります。
まず12フレット/14フレット・ギターとは何でしょうか?

これらの数字は、ネックとボディの境目のフレット・ポジションを指します。12フレット・ギターの場合、ネックとボディの境目に位置するのが12番目のフレットで、14フレット・ギターではそれが14番目のフレットになります。

Fender Paramount PM-2 Parlorは、12フレット・ネックで、フィンガーボード上には合計19本のフレットが打たれています。CN-60Sの総フレット数は18本ですが、ネックとボディの境目にあたるのは12番目のフレットです。

その他ParamountシリーズのParlorを除く、ほとんどすべてのFenderアコースティックギターは14フレットです。

12フレットと14フレット・ギターの大きな違いは、ブリッジの位置にあります。

12フレット・ギターのブリッジは、サウンドホールから遠く、ロウワー・バウト近くにあります。トップのよりフレキシブルな場所に配置され、小さめのボディでもサスティーンを効かせることができます。

「12フレット・ギターのブリッジは、ボディの奥深くに配置されています」と、Fenderアコースティックギターの製品開発担当副社長のブライアンは言います。

「ブリッジがロウワー・バウトの最も広い場所にあるため、12フレット・ギターは暖かみのある、より豊かなサウンドを実現します」

一方の14フレット・ギターのブリッジはサウンドホールに近く、高音のアタックが強調された、より明るいサウンドです。2種類のギターは弾き心地も異なります。体格の小さなプレイヤーには、12フレット・ギターのボディの方がよりフィットするでしょう。

「ネックをボディ側へより入り込ませることで、リーチが短くなります」とブライアンは続けます。「従って体格の小さな人には、体からネックまでの距離が近い12フレット・ネックの方が、より弾き心地がよいでしょう」
「より快適だと思えれば、プレイしやすくなります。しかし、14フレット・ギターを弾きなれたプレイヤーにとって、12フレットは窮屈に感じるかもしれません。7フレットや8フレット付近でプレイする時、肘が自分の体に当たって邪魔になる可能性があります」

最終的には、個人の好みの問題です。トーン、スタイル、弾きやすさなど、それらすべてが、自分に合ったギターを見つけるためのポイントです。そのためには、両方のギターを弾き比べることが必要です。