#FenderNews / Fender American Series Vol.5

NO CHARGE

Fender American Series Vol.6 | American Elite【後編】

 American Series

ここまでに紹介してきたAmerican ProfessionalAmerican Originalと比べ、最も現代的なスペックとなるAmerican Eliteシリーズ。第4世代ノイズレスピックアップをはじめ、アップデートされた最新の技術が投入されているが、そのサウンドが日野"JINO"賢二と東京スカパラダイスオーケストラの加藤隆志、ふたりの心を掴んだ。引き続きこのふたりの貴重な対談をお届けしよう。

一緒にプレイして楽しめるっていうことが一番の褒め言葉だと思う。ー 日野"JINO"賢二
 

加藤隆志(以下:加藤) このモデル(American Elite Stratocaster)はけっこう……歪ませてドーン!といきたくなりますよね(笑)! 今回、弾いてきたどのシリーズよりも、サウンドに装飾できる要素があって素晴らしいです。あと、さっきJINOさんがおっしゃっていたように、このギターだけでかなりいろんな音を作れるのもポイントだなって思いました。

日野"JINO"賢二(以下日野) 特にそのハムバッカーのサウンドも良いよ。僕もハムばっか(ハムバッカー)食ってるから、ちょうどいいですね。

加藤 このふたりだったら、どこまででも弾き続けられますね!とにかくベースのサウンドが気持ち良くて。これこそフェンダーの音だなっていう。ちなみに、今回用意していただいた、フェンダーのアンプとの組み合わせも良いですよね。

日野 そうそう。その'65 Twin Reverbもカッコいいサウンドだし、このSuper Bassmanもサウンドがしっかりしているんですよね。

加藤 実は今日、ディストーションペダルもフェンダーなんですよね(Full Moon Distortion)。

日野 ねっ! それ、僕もトライしたい!

 
 
 

加藤 やっぱり、出したいイメージの音を探ったときに、ピタッとそこに行けるっていうのが良い楽器っていうことなんですよね。今日、セッションをしているなかでも“このギターはこのポジションが気持ちいいな”とか、そういうのが直感的にわかるっていうか。

日野 あと、そんなにいっぱいオプション(American Elite Stratocasterに備えられたS1スイッチなどのコントロール部)がついているんだね!

加藤 僕、本当はこういったオプションは苦手なんですけど、組み合わせを覚えるとステージでもその場でエフェクターを使わなくて音作りができるから最高ですね。ところで、JINOさんのプレイはテレビや音源で聴くことが多くて、生でご一緒するのは初めてだったんですけど、何ていうのかな……本当に気持ちとしか言いようがない。

日野 それ、一番の褒め言葉だと思う。一緒にプレイして一緒に楽しめるっていうことはやっぱり、気持ちが入っているからで。気持ちが入ってないと気持ちよくないし。

加藤 さっきも言いましたけど、単純なリズムを刻んでいるときの1音の情報力がすごい。あと、今日はドラマーがいなかったので、余計にリズムのイメージが湧いてきたんですよね。16分でカッティングしても、レゲエの裏打ちを入れても、すごく広がりがあるというか。ちょっと言葉にならないけど、すごく感動しました。

日野 カトちゃん(笑)に、レゲエならではのオーセンティックなジャマイカ人のフィーリングがあることはわかっていたけど、こんなにブルージーなんだっていうことは知らなくて。最後にメタルっぽくリフを弾いたけど(笑)、とにかく引き出しがすごいなって思った。あとはカッティングもうまいし、ハードなリフの刻みもタイトで、腕がいい。あとはリズムがすごくいいですよね。だからすごく楽しかった!

加藤 またセッションしたいですね!


American Elite Series

American Eliteシリーズは、現代的でテクニカルなプレイスタイルのギタリストのために開発されました。全機種に第4世代のノイズレスピックアップを搭載。ノイズレスでありながらパワフルなサウンドを楽しむことができます。その他、ロー・ポジションからハイ・ポジションにかけて指板ラジアスが変化する、コンパウンドラディアス指板を採用し、モダンなプレイスタイルにも対応。American Elite Stratocasterにはボリュームツマミの上部に配置したS-1スイッチを備えるほか、American Elite Jazz Bassには18Vのプリアンプを搭載するなど、多様なサウンドバリエーションが楽しめる。

PROFILE

加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)
ジャマイカ生まれのスカという音楽を、自ら演奏する楽曲は"トーキョースカ"と称して独自のジャンルを築き上げ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド。アメリカ最大のフェスティバル、Coachella Music Festivalでは日本人バンド初となるメインステージの出演を果たした。オーセンティックなSKAからジャズ、ロックまでをも提示できるミュージカルパフォーマンスで世界中のSKAバンドの中でも特筆すべき存在であり、海外のアーティスト、音楽関係者も来日の際にはスカパラの音源を手に入れるためレコード店に足を運ぶなど、世界中のSKA愛好家たちにとってその名は憧れの対象であり続けている。89年、インディーズデビュー。幾度となるメンバーチェンジを乗り越え、現在のメンバーは合計9人。今なお常に最前線で走り続けている。
› Website:http://www.tokyoska.net


日野"JINO"賢二
ベーシスト、ソングライター、シンガー、アレンジャー、音楽プロデューサー。東京に生まれ、7歳の時に家族でNYに移り住む。NYの音楽と芸術の専門高校へ入学し、同学校の卒業生にあたるマーカス・ミラーに影響を受ける。またその頃にジャコ・パトリアスに師事。卒業後、アポロシアターでのハウスバンドをはじめ、Joe,ジェシカ・シンプソン,メーシー・グレー,ネーザン・イースト,ブロンディ−のデボラ・ハリー、数多くのアーティストと活動を共にする。 2003年、初のリーダー・アルバム『ワンダーランド』、続いて『JINO』をユニバーサル・ミュージックよりリリースし,グループとしてでは: 『TKY』(Sony),Faz Jaz (Vega),TetsuJino (King),Tri-Horn Buffallo(CJE)これを機に活動拠点を日本に移す。

近年はMISIAツアーメンバーやレコーディングに参加。数々のアーティストの作曲,アレンジャーやプロデューサーとして、Boyz II Men,AI,Def Tech,西野カナ,黒木メイサ,May J.,さかいゆう,Minmiなど数々のライブ/レコーディング・ワークスで活躍している。三枚目のリーダーCD最新アルバムは2014『JINO JAM』,DJ Jeff Millsのバンド「スパイラル・デラックス」三枚目2018年9月15日リリース
› Website:https://www.facebook.com/kenji.hino


› Vol.1 American Professional【前編】
› Vol.2 American Professional【後編】
› Vol.3 American Original【前編】
› Vol.4 American Original【後編】
› Vol.5 American Elite【前編】
› Vol.6 American Elite【後編】


 American Series

› フェンダー X デジマートのスペシャル企画。3つのAMERICANシリーズを徹底解剖。詳しくはデジマートの特集ページで。