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FLY WITH FENDER VOL.4

ミヤ | MUCC

FLY WITH FENDER

平日16時からInterFM897で放送中の『The Dave Fromm Show』内にて、毎週月曜日に フェンダーとのコラボコーナー『Fly with Fender』がスタート! ロックバンドはどんな瞬間にロックで“Fly”してきたのか、そしてこれからロックファンたちをどう“Fly”させてくれるのか。第4回目のゲストはMUCCのミヤ(Gt)。Dave Frommとジョー横溝の2人のDJと繰り広げられた、9月16日、9月23日に放送された模様をお届けします。

ギターは感情を表現するという意味では 一番エモーショナルな楽器だと思います
 

DAVE  今回のゲストはMUCCのミヤさんです。よろしくお願いします!

ミヤ  よろしくお願いします!

ジョー  ミヤさんは7月に40歳になったばかりということですが、どうですか、40代突入は?

ミヤ  さすがに30歳になった時とはちょっと違うものがありましたね。人生半分きたなとか、ついに俺も大人になったなって感じです。とはいえ、気持ち的には本当にクソガキなんです。バカの集まりなんで、うちらは(笑)。

ジョー  (笑)。40歳になったミヤさんですが、ロックを聴いて初めてFLYした瞬間を覚えていますか?

MIYA どれが最初かは覚えていないのですが、フェスの会場でノックアウトされたエピソードがあって。スイサイダル・テンデンシーズが好きなんですけど、Warped Tourの時に彼らのライヴを観ようと思って、ステージのほうに向かっていったんです。遠くから音が聴こえてくるくらいの距離で、何かいつものスイサイダルと雰囲気が違うというか、パンチがすごいなと感じたんです。普段もすごいけど、今日はめちゃくちゃパンチがあるなと思ったら、ドラマーが元スレイヤーのデイヴ・ロンバートだったんです。音を聴いただけで、そこまで雰囲気が変わるドラマーってやっぱりすごいなって。その瞬間はFLYしましたね。

 

ジョー  ギターではなくドラムだったんですね?

ミヤ  僕はギタリストなんですけど、実はドラマーが好きで。X JAPANがきっかけで音楽を始めたので、ドラムを聴いてしまうんですよね。

DAVE  なぜドラマーにならなかったんですか?

ミヤ  ドラムセットが家に入らなかったから(笑)。ドラムをやらなかった“あるある”です。じゃあギターにしとこう、みたいな。

ジョー  ではギターを始めたきっかけは?

ミヤ  親が学校の音楽教員で、クラシックギターが家にあったんです。でも、始めた時は習わされている感じで、興味があることは別にありがちでした。で、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのゲーム音楽を演奏することで、初めて音楽の楽しさを見出せてギターにハマりましたね。

DAVE  ゲーム音楽にハマるのも珍しいですね。

ミヤ  ゲーム音楽ってクラシックのアレンジがなされているので、親が家で聴いていた音楽との接点を発見できたんです。そこから、オーケストラが入っているX JAPANにつながっていった感じですね。本当はドラマーになりたかったんですけど…ギターを買ったんです。最初にコピーした曲は「Silent Jealousy」ですが、その曲は弾けたんですよ。そのあとに「紅」を弾いたらまぁムズくて(笑)。これは修行が必要だってことで、それからBOØWYでリズムギターを学んだら弾けるようになって…そんなギター人生がスタートしました。

ジョー  ミヤさんというと、あまりギターソロを弾かないという。

ミヤ  最初は“ギターソロにはあまり興味がないです”って言っていたんですけど、実はあまり弾けないから言っていたんです(笑)。

DAVE&ジョー  ハハハハ(爆笑)!

ミヤ  本当にビブラートもかけられないくらいギターソロが苦手だったので。例えばプロデューサーに、“もうちょっとビブラートを効かせてくれ”と言われても“ビブラートってどういう感じですか?”っていうレベルでした。クラシックギターのビブラートしかわからなくて、(弦を)縦に揺らすことができなかったんです。だけど、L'Arc〜en〜CielのKenさんプロデュースでアルバムを何枚か出させてもらい、そのタイミングで教えてもらった感じですね、リードギターの面白さを。

ジョー  そのリードギターも含めて、ミヤさんにとってギターの魅力とは?

ミヤ  単音がメインのベースとは違い、和音が奏でられる楽器なんです。和音が奏でられる楽器の中でも、ギターはピアノと違って、チューニングを自分で変えられる。つまり、自分の気持ちでピッチ感をコントロールできるので、感情を表現するという意味では一番エモーショナルな楽器だと思いますね。

DAVE  なるほど。ではここでミヤさんからのリクエストで曲にいきましょう。

ミヤ  僕の気持ちをFLYさせてくれた、スレイヤーの「レイニング・ブラッド」を聴いてください!


 
 
 
スタンダードの幅を広げようとして このギターは開発されたんじゃないかな
 

DAVE  フェンダーの新しいギター、MADE IN JAPAN MODERNがスタジオにありますので、さっそく弾いてもらおうと思います。

ミヤ  はい!

 

(ギターを弾くミヤ)

 

ミヤ  ダウンチューニングが得意なギターということでダウンチューニングにしたんですけど、めちゃくちゃいいですね。

ジョー  ちなみに、フェンダーのギターを今まで使ったことは?

ミヤ  “フェンダーでギターを始めました”って感じではないんです。僕は7弦ギター弾きなので。

DAVE  7弦ギター?

ミヤ  はい、コーンがすごく好きだったので。それからバンドを始めたので、自分の中ではちょっと変わったギターを持つのが当たり前で。とにかく僕が20歳の頃、今から20年前って7弦ギターなんてまったく流行っていなかったんですよ。今はトレンドですけど、その時は誰も使っているヤツが周りにいなかったので、逆に使ってみたいという感じで。ちょっと天邪鬼というか(笑)。

DAVE  じゃあ、ギターを選ぶポイントは人が持っていないものを選ぶ?

ミヤ  そうですね。人が使っていないものは好きですね。あとは見た目です。自分の感覚に合う見た目のギターって、サウンドもそこにイコールになってくるんです。

ジョー  このMADE IN JAPAN MODERNはいかがですか?

ミヤ  好きですね。それと、フェンダーさんが新しくて素晴らしいことにチャレンジしているなと思ったポイントがあって。これまで、ダウンチューニングのギターというイメージはフェンダーにはなかった。レギュラーチューニングで、オーソドックスにいい音を鳴らすメーカーのイメージがあったんですけど、フェンダーもついにダウンチューニングにフォーカスを当てたんだって。今の音楽事情で言えば、ラウドな音楽がすごく流行っていて、“ダウンチューニングがスタンダードではない”という時代でもないと思うんです。YouTuberがこれだけ流行っていたら、いろんなメディアがYouTubeチャンネルを持つのと一緒で、今の時代、ダウンチューニングをすること自体がスタンダードという考えだと思うんですね。フェンダーのレギュラーモデルのスペックをほとんど変えずに、チューニングを下げられるギターって今までなかったのに、専用に開発・設計をした新商品がこのMADE IN JAPAN MODERNなわけです。しかも、ダウンチューニング用のギターって、普通のギターよりもネックが長かったり重かったりするんですけど、基本的なスペックのままで、チューニングを下げてもピッチが安定するんです。

ジョー  なるほど。その感じだと、いきなりライヴでも使っていただけそうですね!

ミヤ  この前、MADE IN JAPAN MODERNのレヴュー動画を撮らせていただいたんです。Stratocaster、Telecaster、Jazzmasterの3種類がある中で、見た目もサウンドもTelecasterが一番好きだったので、Telecasterを弾かせてもらったんです。今はステージで使うためにセットアップしてもらっているところです。9月の九州ツアーに間に合えばいいな。どの曲で使いたいかも考えていますからね。

ジョー  では、MUCCの秋のツアーに行けば、ミヤさんがMADE IN JAPAN MODERNのTelecasterを弾いている姿が見れると?

ミヤ  はい!

DAVE  ミヤさんが思うギターの見た目のカッコ良さってどういうところですか?

ミヤ  奇抜なものなんだけれども、スタンダードな側面も持っている見た目が好きなんです。このMADE IN JAPAN MODERNはすごくクールなんですけど、塗装がクリーム色でちょっとヴィンテージ感があって好きですね。ただ奇抜なだけとか、派手なだけじゃ選ばない。フェンダーはスタンダードなギターが多い中、最近ちょっと攻めてきている感じがしますね。もともと攻めてはいると思うんですけど、スタンダード以外のところ、スタンダードの幅を広げようとしてこのギターは開発されたんじゃないかな。そうそう、ネックの握りもすごく面白いんですよ。低いポジションと高いポジションでネックの形状が違うんですよね。だから、ハイポジションも弾きやすいしローポジションも弾きやすい。

ジョー  実践的かつ遊び心を持って作られていると。

ミヤ  そしてクールさもある。どうしてチューニングが安定するかは企業秘密なんでしょうけど(笑)。

ミヤ  だと思います(笑)。最後に、InterFM897のリスナーにロックでFLYできるような熱いメッセージをお願いします。

ミヤ  今は携帯電話さえあればどこでも音楽が聴ける。音楽に触れるハードルが以前よりも下がり、すごく選択の自由がある中で、わざわざライヴに行ったのならば、それをどれだけ楽しむかが大事だと思います。このコーナーのタイトルにもなっていますが、ライヴを観て心がFLYした瞬間に、心の中でそれを止めておくのか、ワー!って盛り上がって声を出すのか、どっちが楽しいんだっていう話です。恥ずかしがってこじんまりしていても面白くないと思うんです。日本人ってシャイな人が多いけど、自分をどれだけ出していけるかだと思います。SNSが流行っている時代なので、現場でどれだけ盛り上がれるか、楽しめるかです!

DAVE  では最後にMUCCの曲を!

ミヤ  僕の40歳のバースデイに発売したシングルで「アメリア」を聴いてください。


 
 
 
FLY WITH FENDER

MADE IN JAPAN MODERN TELECASTER® HH

Modernシリーズは演奏の技術レベルが著しく向上している現代のプレーヤーに最高峰のプレイアビリティとトーンを提供するために開発されたメイドインジャパンの新シリーズ。3-Plyの高品質アルダーボディに流線型のスタイリッシュなデザインを採用。厳選したローズウッド指板のサイドポジションにステージ上の視認性向上のための蓄光パーツを装備。さらにネックは演奏性の向上を狙ったコンパウンドラジアスに、ハイフレットでの弾きやすさを考慮したヒールカットを採用。またチューニングの安定性を提供するロッキングチューナー、ブリッジには6連タイプのブロックサドルを搭載。各弦の弦高、オクターブチューニングやブラス製ブロックサドルからは倍音成分を含んだトーンが得られます。

 

PROFILE


MUCC
97年に結成。メンバーは、逹瑯(Vo)、ミヤ(Gt)、YUKKE(Ba)、SATOち(Dr)。2003年、シングル「我、在ルベキ場所」でメジャーデビュー。2006年には初の日本武道館単独公演を行う。2008年には北米やヨーロッパ、日本を縦断する大規模なイベントRockstar Taste Of Chaos 2008に参加。2012年6月、結成15周年を記念して幕張メッセにてワンマンライヴを開催。2017年の結成20周年は日本武道館2daysを行う。
> › Website:https://55-69.com