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Fender Tracks: リンジー・エルが「wAnt me back」を解説

By Mike Duffy

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カナダのカントリースターである彼女が2020年にリリースしたシングル「wAnt me back」と、伝説のプロデューサー、ダン・ハフとの仕事について語ります。


 
 

カナダのカントリースター、リンジー・エルは、まだティーンエイジャーだった2008年にバディ・ガイらの有名なアーティストたちとツアーを行ったり、また、2018年には、ジョン・メイヤーが2006年にリリースした「The Continuum」をリメイクした素晴らしい作品をリリースするなど、常に活動的で、野心を持ったミュージシャンです。

そんな、彼女の最新アルバム「Heart Theory」は、彼女のキャリアの中で最も広い視点を持ったプロジェクトであったと言えるでしょう。

収録された全12曲のうち11曲をリンジーが共同で作曲し、伝説のプロデューサーであるダン・ハフとスタジオに入っただけでなく、有名なアメリカの精神科医のエリザベス・キューブラー=ロスが示した7つ(5つ)の悲しみのステージに完全に踏み込んだのです。

その結果は、大きな成果をもtらたすことになりました。 リンジーは、否定、怒り、落ち込みなどの感情的な旅を経て、受け入れと希望に立ち上がるまでの過程をリスナーを伝えています。また、彼女が経験した過去のトラウマについてさえも語っているのです。

「wAnt me back」を解説

今回のFender Tracksでは、アルバムの中でリンジーが最も気に入っている曲の一つである「wAnt me back」を紹介しています。

アルバム「Heart Theory」の4曲目に収録されているこの曲は、ロック調の高揚感のあるソロと、このアルバムのテーマである「別れ」をテーマにした、とても深く、内省的な歌詞が特徴です。

「自分の正直な気持ちを曲にするのが好き」リンジーは言います。「失恋したときのような辛辣な気持ちには、あまり触れることはないわ。相手のことよりも、自分のために曲を書くことが多いの。このアルバムは1曲目から最後まで、正に自分のことを語っていて、失恋からどうやって立ち直ったのか、そのプロセスを歌っているの」

リンジーは、彼女が心から感じていることを歌詞にしていますが、曲を製作するときは、まず楽器を手に持ち様々なメロディーを即興で創りながら、適切なメロディーを見つけて、最後にそれに合う言葉を加えて行くそうです。

伝説のプロデューサー、ダン・ハフとの仕事

「Heart Theory」の製作に於いて、CMA(Country Music Association)のミュージシャンオブザイヤーを3度受賞し、ACM(Academy of Country Music Awards)の最優秀プロデューサー賞を2度受賞しているダン・ハフとの共同作業を行えたことを、彼女はとても光栄に思っています。ダンは、ギタリストとしても有名で、マイケル・ジャクソン、マドンナ、ホイットニー・ヒューストン、バーバラ・ストライサンドといった大物アーティストのアルバムに参加しているのです。

「このアルバムでダンと一緒に仕事ができたことに、とても感謝しているの」彼女は言います。「小さい頃から、YouTubeでダンがギターを弾いているのを何時間も見ていたわ。その時、"彼がいつか私のアルバムをプロデュースすることになる"って聞いたら、"そんな訳ないじゃない、なんてクレイジーなの"って言っていたでしょうね」リンジーは続けます。

「スタジオに入ると、彼は、私に彼の80年代のストラトを渡して"とにかく弾いてみよう!そして、この曲が何を意味しているのか見てみようよ"と言ってくれたの」

そのストリーテリングの特別クラスの様なセッションから、様々なものが生まれました。

音楽から歌詞、感情まで...、リンジーは「Heart Theory」そしてシングルとなった「wAnt me back」を間違いなく誇りに思っています。

「ソングライターとして、あそこまで正直さと無防備さを手に入れることができれば、魔法が生まれるの」と彼女は語っています。

リンジーが、American Professional II Stratocaster®を弾きながら、を解説している様子は、上記のFender Tracksのエピソードでご覧いただけます。(英語のみ)