#FenderNews / The Professional Vol.1

The Professional

Vol.1 : 山本彩

The Professional

10月14日、全世界で発表された最新シリーズ“AMERICAN PROFESSIONAL II”。V-Mod IIピックアップ、新たなカラーバリエーション、象徴的なDeep Cシェイプネックなど、あらゆる面が刷新された本シリーズのローンチに合わせて、プロアーティストのアイデンティティやマインドを切り取るグローバルコンテンツ“The Professional”を展開。その記念すべき第1回目のアーティストは山本彩。ギターとの出会いやぶち当たった壁など、アーティストとしてのこれまでの歩みと、プロアーティストとしてのこだわりを聞いた。


意識やメンタルやフィジカル、すべてを整えておくのがプロだと思っています
 

―  ギターを始めたきっかけは何でしたか?

山本彩(以下:山本)  小学生の時にアヴリル・ラヴィーンに出会いまして、それからエレキギターを始めました。『スケーター・ボーイ』という曲のMVで知ったのですが、その時は歌に興味があるわけではなかったので、むしろギターがカッコ良いなと思って始めたんです。

―  ギターのどこがカッコ良いと思ったのですか?

山本  ギターを弾くアヴリルのスタイルというか、佇まいがカッコ良かったんです。あとは、ギターと楽曲との組み合わせですね。それまで楽器に触れた経験がなかったので、いわゆる稲妻に打たれた感じでした。

―  そこからどのようにギターを始めたんですか?

山本  5つ離れた兄がいるんですけど、兄もギターを始めたいということで、一緒に楽器屋さんに行ってみんなで選んでエレキギターを買いました。その時に買ったギターが、フェンダーのStratocasterだったんです!

―  本当ですか! なぜストラトを?

山本  当時はギターのことが全然わからなかったけど、アヴリルが赤いStratocasterを使っているのを見て、ストラトを買ってもらいました。

―  そこからどのような練習を?

山本  バンドスコアやギター教則本を買ってもらって、1人でアンプにつないで練習をしていました。でも独学だと限界が来て、わからなくて飽きてしまいそうだったので音楽教室に通わせてもらいました。

―  初めてぶつかった壁は?

山本  やっぱりFコードのようなバレーコードが最初の壁でした。

―  どうやって乗り越えましたか?

山本  ひたすら弾きましたね。ギター教室に通い出した時、先生から“四六時中ギターと一緒にいなさい”って言われて、ギターから離れないようにしていたんです。ずっと練習をしていたら、いつの間にか弾けるようになりました!

 
 

―  ギターが楽しいと思えるようになったのはいつからですか?

山本  1曲、アヴリルの「スケーター・ボーイ」が弾けるようになった時ですね。達成感もあったので、その先ももっといろいろな曲を弾きたいなと思いました。

―  最初のライヴは?

山本  小学校6年生の頃ですね。発表会が大阪のライヴハウスであって、いきなりライヴハウスデビューをしたんです(笑)。

―  バンドですか?

山本  はい。ドラム、ベース、私の3ピースバンドで。しかも1曲だけの演奏で、披露した曲は「スケーター・ボーイ」。中学生になってからは、大阪や東京でライヴをするようになって対バンもしました。

―  当時、対バンしていたバンドは?

山本  今、バンドメンバーとしてもサポートしてくださっているベーシストの奥野翔太さんのWEAVERというバンドは、中学生の時にご一緒したことがありました。あと、SCANDALさんとも対バンしたことがあります。当時は、バンドでやっていくんだろうなと思っていましたね。

―  なぜ、バンド以外の道を選んだのですか?

山本  メンバーの脱退などいろいろあって、バンドが解散になってしまい、やることないなって思ってしまったんです。私は音楽の道を諦めかけていたけど、両親は諦められない感じでずっと応援してくれて、オーディションなどいろいろなチャンスを見つけてくれたんです。それで、アイドルのオーディションも受けてみたんです。

―  ギターを持ってロックを歌うことと、アイドルとしてダンスしながら歌うことは違いますか?

山本  違いますね。そもそも自分自身というキャラクター自体が、アイドルとはかけ離れていると思っていたので、ギャップでしんどいのかな?と思っていたんです。先輩たちがいろいろな仕事をされている中で、私はシンガーソングライターとして将来やっていくつもりでアイドルグループに入ろうと思ったんです。アイドルはそこまでの修業みたいなもので、絶対にまたギターを持って歌おうと思っていました。

―  そこまでギターにこだわる理由は?

山本  ダンスや歌も習っていたことはあったのですが、ずっと自分のそばにあったのがギターで、ギターを弾くのが当たり前だったんです。あと、ギターを弾いている人が周りにいなくて、その“特異感”が自分の武器だと当時は思っていたので、ギターをやっていきたいなと思っていました。

―  ギターを弾きながら歌うのと、ギターなしで歌うのとでは何が違いますか?

山本  私の場合、ギターを始めると同時に歌っていたので、ギターだけを弾くことのほうが違和感があります。あと、パフォーマンス的にはステージ上でいろいろと動けたほうがいいので、“この曲はギターを持たなくてもいいんじゃない?”とスタッフの方に言ってもらうのですが、やっぱりギターがないと不安で。

―  今もギターは毎日弾いているのですか?

山本  はい、毎日弾いています。ギタースタンドに立てかけて、いつでも弾けるように一番近いところに置いています。なので、何も考えずにギターを手に取る感じです。

―  小学生の頃からフェンダーのギターを愛用してくれていますが、フェンダーギターの魅力とは何でしょうか?

山本  やっぱり万能なのかなと思います。もちろん、楽曲や欲しいサウンドによって特化したモデルがあると思うんですけど、そこに肩入れしすぎないで、真ん中を貫いているのがカッコいいですね。

―  今回、弾いていただいたAmerican Professional II Stratocasterはいかがでしたか?

山本  シンプルに弾きやすかったです。それと、色もとても気に入りました。

―  マイアミブルーという新色です。

山本  私の曲に「TRUE BLUE」という曲がありまして、マイアミではないのですが、その曲にもこのAmerican Professional II Stratocasterは合うと思います。

―  “このギターを使ってこんなことをやってみたい”というイメージはありますか?

山本  ロックだと重めのサウンドになりがちなのですが、重さだけではない、もう少しキラキラした音をロックで鳴らしてみたいですね。

―  楽しみです。これから楽器を始めようとする人にアドバイスを贈るなら?

山本  指先が硬くなってきたら、ラクにギターが弾けるようになると思うので、無理せずに続けてみてください。あとは、何に対しても基礎が大事です。基礎をしっかりと練習すれば、難しいことも意外と簡単に弾けるようになると思うので頑張ってください。

―  最後に、山本さんのプロとしてのこだわりを教えてください。

山本  音楽面というよりも、人間そのものとしてプロとは何たるかを考えてきました。意識やメンタルやフィジカルも、すべてを整えておくのがプロだと思っています。私自身もともと体が強いほうなので、用意したものや用意されたものに対して、ベストに自分を持っていけるのがプロの条件のひとつだと思っています。


AMERICAN PROFESSIONAL II STRATOCASTER®

世界で最もプレイされているエレクトリックギター&ベースの新シリーズ"AMERICAN PROFESSIONAL II"が登場。V-Mod IIピックアップ、新しいカラーバリエーション、そして、アイコニックな"Deep C"シェイプのネック。American Professional II Stratocasterの手に馴染む感覚とサウンドの多様性は、手に取り、耳にした瞬間、すぐにお分かりいただけることでしょう。プロの楽器の新たなスタンダードとなるような幅広い改良が、American Professional IIシリーズには詰め込まれています。

 

PROFILE


山本彩
1993年7月14日生まれ。大阪府出身。 グループ卒業後2016年自身の目標であったシンガー・ソングライターとしての活動を始動させ、デビューアルバム『Rainbow』を10月26日にリリース。 2018年10月27日、万博記念公園東の広場で卒業コンサート『SAYAKA SONIC ~さやか、ささやか、さよなら、さやか~』を開催。NMB48史上最大規模、約3万人を動員した初の野外コンサートとなった。 11月4日、この日の卒業公演をもってNMB48を卒業。 2019年2月ユニバーサル ミュージック 移籍、ライブハウスツアー「I'm ready」を24会場27公演開催。4月17日に移籍第1弾シングル「イチリンソウ」をリリース。 8月10日ラジオのレギュラー番組、CROSS FM『山本彩 カケル』が放送開始。 2ndシングル「棘」、3rdシングル「追憶の光」を発表し12月25日、全曲作詞作曲を行った3rdアルバム『α』(読み:アルファ)はオリコンウィークリー5位を記録。 2020年2月より、全国ホールツアーを開催を予定していたがCOVID-19の影響により中止。 8月28日にファイナル公演として配信ライブを行う。 10月よりJ-WAVE「SPARK」にてレギュラー番組を開始、同月28日はニューシングル「ゼロ ユニバース」をリリースする。

› Website:http://yamamotosayaka.jp