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The NAMM Show 2018 -Custom Shop-

The NAMM Show 2018

1月25日から29日までカリフォルニア州アナハイム・コンベンションセンターで開催された「The NAMM Show」から、今回はFender Custom Shopブースのレポートをお届けします。


MASTER BUILDER PRESTAGE COLLECTION

The NAMM Show 2018

毎年カリフォルニア州アナハイムで行われるThe NAMM Showに於いて、Fender Custom Shopのマスタービルダー達は、「Prestige Collection」で最高の作品を紹介しています。2018年のThe NAMM Showでも例年通り、それぞれのモデルが息を吹き返すことが証明されました。

「Prestige CollectionはFender Custom Shopの基盤です。」Fender Custom ShopのM製品開発担当副社長マイク・ルイスは語ります。「これはまさに私たちが大切にしていることです。デザインイノベーションを起こし続け、実際にプレイすることのできる、唯一無二のアート作品を創り出しています。」

今年のプレステージコレクションには、マスタービルダー達の渾身の作品が並んでいます。中でも目を引いたのは、ポール・ウォーラー作の"9- NECK GUITAR"と、ユーリ・シスコフはヴィンテージ・ピンボール・マシンの部品と素材を使用してWIZARD TELE®でした。

The NAMM Show 2018

シニア・マスタービルダー、ユーリ・シスコフによって製作されたWIZARD TELE®とアンプのマスタービルダー、JIM DOLMAGEによって製作されたWIZARD AMPのセットは本物のピンボール・マシーンのパーツを使用しています。

The NAMM Show 2018
The NAMM Show 2018
そしてマスタービルダー、ポール・ウォーラーによって製作された完全ワンオフのPOLYCASTER 9- NECK GUITARは、何とフェンダーの代表モデル9本のネックを装備したスペシャルモデルです。ジャガーに使用されている金属製プレートのスイッチでそれぞれのギターのON/OFFを切り替える事が出来ます。

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デニス・ガルスカ作のThe Boardwalk Telecasterは、ビーチや木材の愛好家を対象にしています。サンタクルーズのレッドウッド材にインスパイアされたこのギターは、ローストメープルのネックとV・リー・カバニラによる、風化したようなボードウォークの彫刻が特徴です。

ユーリ・シスコフ作のPrehistoric Telecasterは、エジプトのピラミッドが建設される前に育った、約5,000年前の漆黒の木材、"Bog Oak"をボディと指板に使用しています。この木材はは何千年もの間沼地に沈んでおり、この様に真っ黒になるのは、石炭に成る一歩手前の状態です。このテレキャスターには独自のテールピースが装備されており、とてもユニークな存在感を放っています。

トッド・クラウスのFire Pit Stratocasterは燃え盛るキャンプ・ファイヤーの火に触発されています。このギターにはその独特な色合い、キルトトップ、 "ロースト"フレイムメイプルネックといった特徴を持ち、モダンな外観ながら、ヴィンテージサウンドを奏でるプレイヤーに最適なモデルとなっています。

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ジェイソン・スミス作のCalifornia Mission PJ Bassは、ゴールデン・ステイトの海岸に並ぶカリフォルニア・ミッションへの敬意を表しています。スミスは、カリフォルニア・ミッションを勉強していた息子からインスピレーションを受け、夏休みに21のすべてのミッションを見るためにカリフォルニアの海岸を訪れました。このベースを製作するにあたっては、特にサンフランシスコのミッションに触発され、天井の梁(はり)にあった手書き模様を参考にしまた。ロースト・パイン材のボディとロースト・メイプルのネックを特徴とするこのベースは、非常に温かみのあるトーンを持ち、ヴィンテージのベースを連想させます。手描きで描かれたボディとポジションマークはこのベースをより一層特別なものにしています。このとてもユニークなCalifornia Mission PJ Bassは、何か違うことを望むベーシストや、カリフォルニアの歴史に関心のある人にアピールします。

グレッグ・フェスラー作のAustralian Myrtle Teleは、彼が以前は聞いたことがなかったユニーク木材"ブラック・ウッド"から生まれました。このギターは、P-90ピックアップ、ヴィンテージ・ハードテイル・ブリッジそして、ブラック・ウッド製のフィンガーボードが付けられたAAAAローストフレームのメイプルネックが特徴です。

デイル・ウィルソン作のBuckeye Burl Top Teleは、バックアイ・バール・トップ、マホガニーボディを特徴としています。このハイエンドのナチュラル・ウッドのギターは、Curtis Novak gold foilピックアップをネック・ポジションに装備しています。


30TH ANNIVERSARY ARTIST SIGNATURE

The NAMM Show 2018

フェンダーがアーティストモデルを発表してから今年で30周年となる2018年を記念して、Custom Shopからアーティストモデルが3種類発表されました。出展製品はJIMI HENDRIX VOODOO CHILD™ STRAT®、JIMI HENDRIX VOODOO CHILD™ STRAT® - JOURNEYMAN RELIC®、LIMITED EDITION ERIC CLAPTON 30TH ANNIVERSARY STRATOCASTER®で、いずれも2018年限定モデルで、Fender Custom Shopディーラーのみでの販売となります。

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LIMITED EDITION JIMMIE VAUGHAN は、ジミー・ヴォーンが1970年代後期に初めて購入したメイプル・ネック仕様の白いストラトキャスターの現在の状態を、“レリック・マスター”とも呼ばれるシニア・マスタービルダー、ジョン・クルーズが実器し細部にわたり採寸し完全復刻します。弟スティーヴィー・レイ・ヴォーン・ストラトとセットで全世界30セットのみの限定モデルです。


MASTERBUILD

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フェンダー最上級のクラフツマンである8人のマスタービルダーがNAMM Showのために製作したスペシャルギター達を一挙展示したコーナーです。カスタム・ペインターによって鮮やかに彩られたカスタム・モデルやヴィンテージ・スペックを踏襲しつつもフェンダー・レジェンドがデザインして、元マスタービルダーが特別に製作したピックアップを搭載したモデル、さらには普段使用する機会のないレアな木材を用いて製作されたモデル等、トレードショウでしかお目にかかれない珠玉のマスターピースが展示されました。

The NAMM Show 2018
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ARTISAN / CUSTOM BUILD

The NAMM Show 2018

エレガントな木目を持つ木材をボディ・トップに採用した2018年バージョンのArtisanシリーズはジリコテやローズマートル等を使用しています。そしてNAMM Showのために特別に製作されたカスタムビルトのコーナーにはヘヴィ・レリック仕様のマルチレイヤー・ストラトキャスター、シンライン・ストラトキャスターやブラック・ペイズリー柄のモデルといったギターが展示されていました。

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TIME MACHINE / POSTMODERN / VINTAGE CUSTOM LIMITED EDDITION

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2018年に新たにラインナップされるVintage Customシリーズは、レオ・フェンダーが世界初の量産型ソリッド・ボディのエレキギター開発時に試作器として作られたエスクワイアやオリジナル・シェイプのプレシジョン・ベース、ローズウッド指板を初めて採用した際のストラトといったフェンダー・アイコン器の最初の仕様に敬意を表しフォーカスしました。そして、プロの演奏者が自身の楽器をカスタムショップに持ち込まれる際にしばしば見受けられる改造個所をデフォルトの仕様に落とし込んだPOSTMODERN、特定の年代の仕様をフィーチャーしたカスタムショップのフラッグシップTIME MACHINEといった2018コレクションの数々です。

The NAMM Show 2018

今回の「The NAMM Show」におけるフェンダーブースの模様は「デジマート・マガジン」で徹底レポートしています。ぜひ一度ご覧ください。

デジマート・マガジン "Fender NAMM SHOW 2018 Report"