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山内総一郎 meets Mustang™ GT

最新ワイヤレス・テクノロジーを搭載した次世代デジタルアンプ、Mustang™ GTシリーズ。Fender TONE™アプリを使用する事でその可能性はさらに広がりを見せる。今回、そのFender TONE™ アプリを介して日本人アーティスト監修によるプリセット配信が実現。INORAN(LUNA SEA)、Ken(L’Arc~en~Ciel)、山内総一郎(フジファブリック)にスポットを当て、プリセット作成までのプロセス、そして音作りのこだわりに迫る。第三弾では山内総一郎の音作りの模様をレポートする。

Mustang GT
プリセットを試していくと明らかにいい音が多い
 

手元のボリュームで表情が変わるサウンドを目指す

普段使用しているフェンダーのDeluxe Reverbと'57 Twin-Ampに近い音を探っていく山内総一郎。アンプを1から順に試していき、1970年代のブリティッシュロックンロールをモチーフにしたプリセット「Tweed Sugar」を基に音作りをスタート。特にプレイ中にストラトキャスターのボリュームを操作することが多い彼は、ボリュームノブを回しながらいつも通りのサウンドに近づけていく。「'57 Twin」のキャビは'65 TWIN、ノイズゲートはLOWに設定。

「小さなアンプ、特にトランジスタは抜け感が難しいので、フェンダーアンプの美味しい部分が出るサウンドを探していきました。プリセットを試していくと明らかにいい音が多くて、その中でもTweed Sugarというプリセットを基準に調整しています。テレキャスターもそうですけど、ストラトキャスターって本当に手元で音色の調整が効くので、ストラトキャスター側のボリューム調整で表情を変えられるサウンドを目指してこの設定にしました」

ソロサウンドをイメージしたBig Fuzz

「Tweed Sugar」にあらかじめ内蔵されている「Compressor」と「Small Room」に加え、ライブでのソロサウンドを目指して「Big Fuzz」をプリFXにチョイス。接続順を「Compressor」「Big Fuzz」「'57 Twin」「Small Room」に設定。

「オクターブファズが好きで、ライブでのギターソロやエンディングの長い曲では“気持ちいいな”と思いながらずっと弾いています。そんなファズサウンドに近付けるためにBig Fuzzを選びました。いい音の潰れ方をしていて、ディストーション的というよりもファズ的な歪み方。その後にテープエコーのSmall Roomをかましているので、ストラトキャスターを繋いで家で1人で弾いたら相当気持ちいいと思います(笑)。ギターソロのときはBig Fuzzをオンで、オフにしていろいろな曲を弾いてもいい音だと思えるサウンド。明日のリハから使えるような設定だと思います。」

MUSTANG™ GTは単純に音がすごくいい
 

「「小型アンプは自宅でも楽屋でも使っているので実はすごく興味があって、楽器屋さんで試奏をしたりしてちょこちょこ買うんです。小型アンプだから妥協ポイントを早々に見つけて使っているんですけど、MUSTANG™ GTは単純に音がすごくいい。デジタル系のアンプはあまり使わないけど、いつもはコンパクトエフェクターを繋いでデジタル臭さを消しているんです。MUSTANG™ GTはそんなことをしなくても大丈夫な気がしましたね。

さすがにフェンダーだなって思うのは、今回は自分のシグネイチャーモデル(SOUICHIRO YAMAUCHI STRATOCASTER)で弾かせてもらいましたけど、フェンダーのギターにとても合いますね。いま楽屋で使っている小型アンプは、トーンとかあともう一歩ところで限界がきてしまうんですが、MUSTANG™ GTは行き過ぎだろうくらいまで作れる。音じゃない部分まで突き詰められるところに、このアンプの思い切りの良さを感じます。ここまでだろうという限界を決められている感じがしない。行けるところまで行っちゃって、みたいな感覚。作った人の心意気が出ている気がしますね。」


My Favorite Thingsプリセット概要
アンプは「'57 Tweed」に設定し、プリFXとして「Compressor」と「Big Fuzz」を、ポストFXとしてリバーブの「Small Room」を接続。ツマミの詳細は「'57 Tweed」がGain 6.0/Volume 5.3/Treble 6.5/Middle 6.1/Bass 4.9/Presence 7.5。「Compressor」はLevel 6.3/Threshold -22.1/Ratio 4.0/Attack 2.5/Release 184.0。「Big Fuzz」はLevel 7.2/Tone 7.2/Gain 6.9。「Small Room」はLevel 1.8/Decay 5.5/Dwell 5.5/Diffuse 5.5/Tone 5.5。

› Fender TONE™:My Favorite Things

Mustang GT

Fender TONE™アプリ経由でダウンロードする方法
スマホからFender TONE™アプリを立ち上げ、「Browse→ARTIST」のリスト画面から「My Favorite Things」を選んで「ADD」をクリックするか左上の検索アイコンをタップして「My favorite」で検索し、「My Favorite Things」を「ADD」するとコネクトしているアンプにプリセットが追加されます。(※ ダウンロードするにはアンプのファームウェアアップデートでバージョンが最新になっている必要があります。)

› スマホを経由せずアンプ本体から直接ダウンロードする方法はこちら
› アンプ本体のファームウェアアップデート方法はこちら


Mustang GT

Mustang™ GT
フェンダーが提案する次世代アンプのスタンダード「Mustang™ GT」。Mustang™アンプシリーズとしては第3世代となるMustang™ GTには、世界を驚かせる最新鋭のモデリングテクノロジーが詰まっており、「’59 BASSMAN」や「’62 TWIN REVERB」など往年のヴィンテージ・アンプサウンドを21種類、高品位エフェクトを47種類内蔵している。最大のイノベーションは、世界で初めてWi-Fiを搭載している点だ。これにより、PCに接続しなくてもMustang™ GT単体でファームウェアのアップデートや、アーティストや世界中のユーザーが作成したプリセットを簡単にアンプに追加することができる。さらに、無償提供のスマホアプリFender TONE™をダウンロードすることで、スマートフォン側でプリセットマネージメント、エフェクトエディット、セットリスト作成に加え、プレイヤーやクリエイターたちが集うコミュニティに直接アクセスが可能だ。

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フジファブリック
2000年、志村正彦(Vo,Gt)を中心に結成。2004年、メジャーデビュー。叙情性と普遍性と変態性が一体化した独特の魅力で評価を得る。2009年末、志村が急逝。2011年、山内総一郎(Vo,Gt)、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(Ba)の3人体制にて始動。 2014年にはデビュー10周年を記念した日本武道館公演を開催。2016年、 自身が愛用している1962年製フィエスタレッドのストラトキャスターを基にしたシグネイチャーモデル「SOUICHIRO YAMAUCHI STRATOCASTER」を発売。

› フジファブリック:fujifabric.com