#FenderNews / 「Autumn Night」 feat. うじきつよし、佐々木亮介(a flood of circle)
「Autumn Night」 feat. うじきつよし、佐々木亮介(a flood of circle)
東京・有楽町の「阪急メンズ東京」で8月25日、完全クローズドのVIP限定イベント「Autumn Night」が開催された。
これは、通常営業を早めにクローズした「阪急メンズ東京」にて、全館貸切で毎年行われているもの。インビテーションカードを手にした顧客のみが、館内を自由に回遊しながら楽しむパーティである。館内各所にはフリードリンクサービスが設置されており、ウィスキーやカクテル、クラフトビールなどを片手に、各フロアでおこなわれているランウェイでのファッションショーなどを、多くの男女が楽しんでいた。
また、1Fエントランスにはステージが設置され、19時からスペシャルライブが始まった。オープニンの「So-kI☆」こと新谷颯起によるダンス・パフォーマンスの後、19時半からはうじきつよしと佐々木亮介(a flood of circle)が登場。およそ20分のアコースティック・セッションを披露した。
うじきと佐々木が手にしていたのは、いずれもフェンダーのアコースティックギター「PARAMOUNT」シリーズ。うじきはフェンダーのAcoustic 200、佐々木はフェンダーのAcoustic SFXという、いずれもアコースティックギター専用に開発されたアンプを使って鳴らしていた。
まずは、この2人によるユニット 「No Generation Gaps」のテーマソングを披露。うじきがザクザクとブギーのリズムを刻むと、佐々木がブルージーなオブリガートで応酬する。アコギ2本という編成だが、どちらのギターも弦の粒立ちが良く、コード感が非常にクリアに聞こえてくる上に、お互いの音が混じり合いすぎず分離しすぎず、絶妙なバランスでアンサンブルを展開していた。
「ようこそみなさん、銀座阪急へ!」と、うじきが歌詞の中に挨拶を盛り込むと、集まった人たちの間から拍手が沸き起こる。「僕が60才で、亮介が30才だから、ほんと親子ぐらい歳が離れているんだけど、こうやってギターを持って一緒に歌えばノー・ジェネレーション・ギャップス! バンドも組めるんですよ。若い頃にギターを弾いてたけど、もうやめちゃったっていう人も、また弾きたくなったらフェンダーのギターを是非!」
と、うじきが冗談交じりにサービストークを挟むと、大きな笑いが起きた。
「次は、来日公演も決まったこの人の曲を!」うじきがそう紹介し、マーク・ロンソンがブルーノ・マーズをフィーチャーして作り上げたファンキーな楽曲「Uptown Funk」を披露。ハイポジションでの軽やかなカッティングは高音のヌケも良く、吹き抜けの天井ということもあってか、天然のリヴァーブが心地よく2人のギターを包み込んでいた。
「これまで色んなところで演奏してきたけど、PRADAの前でやったのは初めてです!」茶目っ気たっぷりにそう佐々木が言うと、観客からは再び笑いが。続いては、彼が単身メンフィスに乗り込み、現地のミュージシャンに直接アプローチしながら作り上げたというソロ・アルバム『LEO』から、「Strange Dancer」を演奏。フォーキッシュで哀愁漂うスケールの大きなナンバーを、しゃがれたハイトーン・ヴォイスで歌い上げる。サビではファルセットと地声を巧みに使い分け、掛け合いコーラスでサポートするうじきと息の合ったコンビネーションを繰り広げると、観客からはひときわ大きな拍手が鳴り響いた。
最後は、うじきが作詞作曲し、昨年NHKの番組で披露し話題となった楽曲「自由」を披露。“罪なき世代に バトンを手渡せないまま/曖昧なままじゃ 明日はもう来ない”という、メッセージ性の高いシリアスな歌詞を、銀座のど真ん中で歌ううじきに、ロック魂を見た。
そのままメドレーでNo Generation Gapsのテーマへとなだれ込み、この日の演目は全て終了。気づけばフロアには、身動き取れぬほど多くの人たちが集まっていた。
なお、4階にはフェンダーの「アコースティック トライアルブース」が設置されており、そこにも多くの人たちが足を運び、ギターの試奏を楽しんでいた。うじきと佐々木もライヴ終了後に駆けつけ、お気に入りのアコースティックギターを探していた。
このイベントを通じて多くの人たちがフェンダーのアコースティックギター、PARAMOUNTシリーズの魅力はもちろん、違う世代でも音楽を通じて一緒に楽しめるということを眼の前で感じたことだろう。
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