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《Holiday 2018》Jazzmasterの魅力を多角的に楽しめる最高に贅沢な一夜 "FENDER JAZZ CLUB"

Jazzmasterの誕生60周年を記念して、“ジャズプレイヤーが奏でるJAZZMASTER”をテーマに一夜限りの「FENDER JAZZ CLUB」が11月3日(土)神奈川県・湘南T-SITEにて行われた。4人のJazzmaster(Jazzの達人)が生み出した特別な瞬間を、平成最後のクリスマスイブに公開。ゆっくりと寛ぎながら至福の時間を過ごして欲しい。


 

Yosuke Onuma (Guitar), May Inoue (Guitar), Kenji"JINO" Hino (Bass), FUYU (Drums)


58年、フェンダーがジャズミュージシャン向けのトップモデルとして発表したJazzmaster。以降、ジャズのみならずサーフロックやシューゲイザー、オルタナティヴロックを奏でるアーティストたちにも愛され続けてきた。そんなJAZZMASTERの誕生60周年を記念して、“ジャズプレイヤーが奏でるJAZZMASTER”をテーマに一夜限りの「FENDER JAZZ CLUB」が開催された。

本イベントは、キャンペーン期間中のJazzmaster購入者を対象にした完全招待制。2階にある広々としたイベントスペースにはバーカウンターが設置され、ドリンクやオードブルを楽しみながら、ゆったりとソファで演奏を楽しむことができる。定刻の18時が過ぎ、司会を務めるジャズシンガー、青木カレンがフェンダーJazzmasterの歴史を紹介したあと、いよいよ本編がスタートした。

本日の出演者は、日本のジャズシーンを牽引する小沼ようすけと、若手実力派ジャズギタリストとして最も注目されている1人である井上銘。そしてMISIAを筆頭にBoyz II Men,AI,Def Tech,西野カナなど数々のライブ/レコーディング・ワークスで活躍しているベーシスト日野“JINO”賢二と、EXILEや久保田利伸、スガシカオなどジャンルを問わずさまざまなシーンに引っ張りだこのドラマー、FUYUがリズム隊として脇を固めるという非常に豪華な面々。2部構成となっており、前半は小沼と井上がそれぞれソロ演奏をした後にデュオでセッション。後半はJINOとFUYUを迎えて小沼、井上とのトリオセッションを行い、最後は全員(カルテット)での演奏という、Jazzmasterの魅力を多角的に楽しめる贅沢な内容だった。

トップバッターは井上銘。ブロンドのLimited Edition 60th Anniversary Classic Jazzmaster®を抱えて登場した彼は、自身のオリジナル曲「A Memory Of The Sepia」を披露した。太い低音とまろやかな中高域が、程よい残響音とともに混じり合う様がたまらなく心地良い。コードバッキングとオブリガートをミックスし、時折パーカッシヴに弦を弾く、イマジネーション溢れる演奏に酔いしれた。

続いて小沼ようすけによるソロ演奏。ゴールドアノダイズドピックガードが付いた彼のLimited Edition 60th Anniversary 58 Jazzmaster®(初期型モデル)は、井上のそれと比較すると高音が華やかだ。それでいて、フラットワウンドの弦によるまろやかさと、粒立ちの良さも感じられる。ボリュームペダルを駆使し、ディレイによる残響音もフレーズとして取り込みながら、幻想的なフレーズを組み立てていく小沼。後半は、ベースラインとコードバッキングを同時に弾いたり、2本のギターがせめぎ合っているようなプレイを行ったり、時にはボディを叩いてキックのような音を発したり、ギター1本で鳴らしているとはとても思えないような、躍動的でグルーヴ感溢れる超絶テクニックを披露した。

第1部の最後はデュオセッション。「何も決めずにやります」と小沼が宣言した通り、2人で顔を見合わせながら徐々に音を重ねていくインプロヴィゼーションは、時折ハッとするような緊張感をのぞかせつつも、世代の違う2人のギタリストがまるで会話を楽しんでいるような、非常にフレンドリーかつリラックスしたアンサンブルが展開されていた。まるで空間に溶け込むような、まろやかな井上のJazzmasterと、“音の森林浴”を体験しているような、抜けの良い小沼のJazzmaster、それぞれのサウンドの違いを聴き比べる上でも貴重なセッションだった。

およそ10分の休憩の後は、JINOとFUYUを迎えてのセッション。井上とのトリオセッションでは、ロン・カーター作のブルースナンバーを披露。続く小沼率いるトリオでは、彼のオリジナル曲「Happy Play Ground」が演奏された。同じブルースを基軸とした楽曲でも、いなたいセカンドラインを取り込んだアンサンブルで、井上との違いを見せつける。最後はカルテットによる「Moa is Tihai」では、超ファンキーなセッションを披露。JINOによるベースラインとユニゾンした超絶スキャットが飛び出すなど、白熱したアンサンブルに客席からは大きな拍手が湧き上がった。時間も押し迫る中、チャーリー・パーカー作のスタンダード「ドナ・リー」をアンコールに演奏し、この日のイベントは幕を閉じた。

一流のジャズプレイヤーの演奏により、Jazzmasterの魅力を存分に味わい尽くすという最高に贅沢な一夜だった。


Fender Jazz Club

Fender Jazz Club

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Fender Jazz Club

(Photo by XXXX)


Yosuke Onuma &May Inoue Duo Tour
2/1 ハーミットドルフィン
2/2 名古屋スターアイズ
2/3 四日市ガリバー
2/4 大阪ミスターケリーズ
2/5 岡山城下公会堂
2/6 香川スピークロウ
2/8 佐賀シネマテーク
2/9 熊本 Live&Dining 酔ing
島村楽器熊本パルコ店ギタークリニック 14:30〜
2/10 福岡 ニューコンボ
島村楽器福岡イムズ店 ギタークリニック 14:30〜

詳しい情報は www.yosukeonuma.com でご確認ください。