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AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTER WORKSHOP Vol.1
11月23日(土・祝)FENDER SHOP in MIKI GAKKI AMERICAMURA

2019年春に発売されて以来話題となっている、幅広いアコースティックギターのトーンとエレクトリックギターのトーンを融合した、まったく新しいタイプのギターであるAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERのワークショップが、FENDER SHOP in MIKI GAKKI AMERICAMURAで開催された。その模様をレポート。

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本イベントでは、スペシャルゲストにギタリストの山岸竜之介、ホストにプロデューサー/スタジオミュージシャンでもある坂本夏樹を迎え、2人のセッションを交えながらAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERの魅力を紹介した。

新たなサウンドを体感してもらうため、多くの観客が待つ中、サンバーストのAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERを手に登場した坂本夏樹。新しい表現の可能性を秘めた本製品に期待を寄せた観客は、坂本のわかりやすい解説とデモ演奏に聴き入っていた。

この日は、ギターアンプにTwin Reverb、エフェクターにTHE PELT FUZZというエレクトリックなセッティング。「エレキかアコギのどちらなのか、決めないというのがアコスタソニックの特徴」という坂本のデモ演奏では、Telecasterのクリーントーンからアコースティックギターのサウンドへと変わり、1本のギターとは思えない初めての音の感覚に観客からは驚きの声が上がる。

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その仕様について坂本は「エレキとアコギが同時に2本鳴っているかのようなサウンドや、エレキギターのサウンド、アコースティックギターの生音に近い音もある。セレクターのポジション4では、ボリュームが小さいタイプのアコギの音が出すことができるから歯切れの良い感じがするし、ポジション5にするとボディの大きいタイプのアコギの音を出すことができる。ギターの大きさは変わらないのに、ポジション4と5でボディの大きさが変わったようなサウンドを出すことができる。アコースティック単体の音としても面白いし、もちろんエレキの音としても使える。アコースティックもエレクトリックのサウンドも、両立させられるのがとても効果的だと思う」と説明した。

また、1本で2つのギターサウンドが表現できるメリットとして「ライヴでアコギとエレキを持ち替える時にアンプ1台で行える。エレクトリック用のアンプで調節することができるので、よりエレキギターを扱う感覚でアコギの音を出すことができる。各ポジションにスペシャルなチューニングがされているので、単体の音だけで使うことはもちろん、持ち替えて使う時に効果を発揮できる」とデモ演奏を交えながら解説。

「だからこそ、アコギもエレキも両方できて、ギタリストとしてもリスペクトできる山岸くんに弾いてもらいたい。本当に凄すぎるギタリスト」と、スペシャルゲストの山岸竜之介を招くと大歓声が沸き起こる。

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普段はフェンダーのAmerican Performer Jazzmasterをメインに、AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERも愛用している山岸。2019年1月にアメリカのカリフォルニア州で開催された世界最大規模の楽器ショー「The NAMM Show」では、フェンダーブースのスペシャルステージに登場したこともあり、坂本は「擬似The NAMM Showをしてもらえるかな?」と山岸に提案。

ブラックのAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERを抱えた山岸は、Telecaster特有のサウンドをはじめ、エレキとアコギの2つのサウンドがブレンドされたアコスタソニック独自のサウンドや、澄み渡るアコースティックサウンド、パーカッシヴなアプローチ、エレキギターのクリーントーンや歪みなど、アコスタソニックの魅力をくまなく披露。

この日の前日に新曲「Way to life」をリリースした山岸。曲作りの際もアコスタソニックを使うことを挙げ、「フレーズを作る時やレコーディングの時に、出したい音をすぐに出せることが大事だと思う。エレキの音が必要だと思ったら、セレクターをポジション1にしてモッドノブを一番上に上げると歪ませた音になるし、そのあとにアコギの音を入れる時にはポジションを変えます」と、デモ演奏を交えながらAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERの有効的な活用法を解説。

そして、山岸と坂本ともに注目していたのが、ボディの軽さと構造。坂本は「およそ2キログラムと軽量だが、しっかりと生鳴りがするように考えられたボディ構造(特許出願中のSTRINGED INSTRUMENT RESONANCE SYSTEM)で、小さくて薄いボディだけどアコギを弾いているのと同じ感覚で体感することができる。マイクで生鳴りを録ってもけっこういい」と紹介。山岸も「生音でもすごくキレイ。軽いから現場にこれ1本で向かうことができるし、アンプとエフェクターの歪みさえあれば、どこでも同じ好きな音を出せるのが一番のポイント。あとは見た目がカッコいい。遊び心を刺激してくれるのが楽しいです」と太鼓判。

サウンド面で話題になったのは、AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERの大きな特徴である、エレキギターとアコースティックギターがブレンドされた“ポジション2”について。山岸は「世の中に溢れてるエレキ、アコギ、エレアコでは鳴らせないアコスタだけの音。弾くだけでオリジナリティ」と両者とも絶賛した。

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2人のセッションでは、ポジション2で山岸がリードギターを、ポジション3で坂本がバッキングを担当。他にも山岸は、デモ演奏でさまざまなポジションをプレイし、「(ボディを叩きながら)ポジション3でモッドノブをボリューム全開にした時の音がとても好きで、ループシステムを使ったりボディを叩いたりするとカッコいい。ポジション4と5は、切り替えながらブレンドした音で歪ませるとすごく面白い。CDのステレオスピーカーで、アコギとエレキをドン!と弾かれているのと似ている気がする。かつ歪んでいる、すごく不思議な感覚」と説明し、坂本も「すごく広い会場ならそれができるのだろうけど、それをこの会場の規模感で表現することができて、しかも手元でコントロールできるということは、やはりオリジナリティを生み出せる可能性を充分に含んでいる」と語った。

フェンダーが築き上げた常識にとらわれない自由な発想と、FISHMANと共同開発した新しいアコースティックエンジンにより実現した、今までにない無限のサウンドバリエーションに「すべての音が気に入っている。2020年、2030年の新しい音楽のジャンルの基準になる音がAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERだったら面白いなと思う」と山岸。

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