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フェンダー x BiSHコラボモデルの発売を記念し、BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベントが開催!

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント

フェンダーとBiSHのコラボレーションにより生まれたギター、Fender Telecaster Thinline "BiSH"。本器はフェンダーとナタリーの商品開発チームが企画し、BiSHのサウンド・プロデューサーとして手腕を振るう松隈ケンタ(SCRAMBLES)の監修のもと製作された、期間限定のオリジナル・モデルである。去る7月12日、発表直後から話題となっている本器をフィーチャーしたスペシャル・イベントがフェンダーのショールーム、Fender Music Backstageで開催された。本イベントには、BiSHのメンバーであるセントチヒロ・チッチ(以下チッチ)と松隈が出演。このイベントの詳細についてレポートしよう。


当日は、多数の応募者の中から40名の清掃員(BiSHファンの総称)を招待。ふたりが壇上に上がると、まず、「Story Brighter」(アルバム『Brand-new idol SHiT』収録)を披露した。この曲は、松隈が作曲、そしてチッチが作詞を手がけた思い入れのある楽曲で、バック・トラックの上に、松隈のギターとチッチの歌声がエモーショナルに響く。当然ながら、松隈は今回のテーマであるFender Telecaster Thinline "BiSH"を手にしてプレイするが、図太く粘りがあると同時に音ヌケが良く、歪みのエフェクターを使用してもコード感を損なわない良質なサウンドだった。

演奏後、“ギターの音が聴こえるほうが、ライヴ感があって盛り上がります”というチッチの感想に対して、松隈は“チッチの歌が盛り上がることで、グルーヴが出てきましたよね。引っ張っていってくれている感じがしました”と、チッチの歌声を絶賛。“そもそもBiSHの楽曲をひとりで歌うことがない”というチッチであるが、ギターのサウンドが歌い手の気持ちを高揚させる好例と言えるだろう。

そして、松隈が本器のポイントについて語る。“古いものが大事にされがちな楽器の世界の中で、ピックアップはBiSH向けに現代風にしたものにしています。セミホロウのボディと掛け合わせることで、ミッド・ローがしっかりしたサウンドになりました”とのこと。ちなみにこのピックアップは、松隈が手がけるギター・ブランドであるJimmy QuartettのINVADERというモデルで、デジタルが主流となった現代の制作環境に合わせ、中低域のニュアンスにこだわった特性を持つ。加えて、セミホロウのボディを組み合わせることで、これまでにありそうでなかったもの作り出すという、松隈の狙いが読み取れる。 また、楽器にとってはそのルックスも重要であるが、そのデザインについて、松隈曰く“黒にこだわっている点がBiSHらしいですよね。「PAiNT it BLACK」(2018年3月リリースのメジャー3rdシングル)を制作している頃にアイディアが出たので、パーツはもちろん、ポジション・マークまで黒なんです”とのこと。“ネック裏の塗装も含め、BiSHのイメージ・カラーでもあるブラックに統一されている”ということは大きなポイントであろう。さらに、本器はセミホロウのため、ボディの表面にはfホールと呼ばれる穴が開けられているが、その穴から見える内部までブラックに塗装されるという。ルックスについても並々ならぬこだわりを感じることができる。

ちなみに、アコースティック・ギターを練習していると話すチッチに、松隈がギターを手渡すという場面も。そこでチッチが「スパーク」(アルバム『Brand-new idol SHiT』収録)のイントロ・フレーズを爪弾く。その姿を優しく見守る松隈の視線が印象的だった。“楽器を持たないパンクバンド”であるBiSHにおいて、ギターを抱えるチッチの姿はかなりレアだろう。

そして、来場者からの質問コーナーに移るが、“曲作りは何から始めるか”という質問に対して、松隈は“70曲くらいデモを作るんですが、僕の場合はオケから作って、そこにメロディを載せるんです。しかも、まずはイントロをたくさん作って、その中からかっこいいイントロを選び、そこから曲作りを始める”という、独自の作曲法を語った。

最後にもう1曲、松隈、チッチ、渡辺の共作となる「BUDOKAN かもしくはTAMANEGI」をプレイ。松隈は、ダウン・ピッキングによるリフの刻みから、サビにかけてオープン・コードをかき鳴らす奏法を見せたが、ピッキングの細かなニュアンスまで伝わるサウンドで、Fender Telecaster Thinline "BiSH"の旨味を感じることのできるプレイであった。そのギター・サウンドがエモーショナルな歌声に溶け込む。

なお現在、Fender Telecaster Thinline "BiSH"の第二次受注が開始されている。7月22日までナタリーストア( https://store.natalie.mu )で受け付けているので、この機会にぜひ手に取って、そのサウンドを確かめてほしい。

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント


「Fender Telecaster Thinline“ BiSH”」

● モデル:セミホロウボディ/Telecaster Thinline
● 価格:182,000 円(税別)
● 第二次受注:〜 2018年7日22日(日)
● お届け予定:2019 年1月お届け予定

ナタリーストア(EC サイト)

※ 一般の楽器店及び、フェンダーオンラインストアでの販売はございません。予めご了承ください。

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント

BiSHチッチ&松隈ケンタのスペシャル・イベント

Profile


BiSH
アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人からなるアイドルグループ。BiSを作り上げた渡辺淳之介(WACK)と松隈ケンタ(SCRAMBLES)がタッグを組み、彼女たちのプロデュースを担当している。2015年5月に1stアルバム「Brand-new idol SHiT」をリリース。同年5月に東京・中野heavy sick ZEROにて初のワンマンライブ「THiS IS FOR BiS」を開催し、以降のライブは各所でソールドアウトを記録する。2016年5月にはメジャー1stシングル「DEADMAN」をリリースしavexよりメジャーデビュー。6月から10月にかけて全国ツアー「BiSH Less than SEX TOUR」を開催し、ツアーファイナル「帝王切開」では東京・日比谷野外大音楽堂で単独公演を成功させた。同年10月にメジャー1stアルバム「KiLLER BiSH」、2017年6月にミニアルバム「GiANT KiLLERS」を発表。7月22日には千葉・イベントホールにてグループ史上最大規模のワンマンライブを行った。同年11月にフルアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」、2018年3月にシングル「PAiNT it BLACK」を発表。5月22日に神奈川・横浜アリーナにてワンマンライブ「BiSH "TO THE END"」を行い、6月27日には両A面シングル「Life is beautiful / HiDE the BLUE」のリリースを控えている。
› http://www.bish.tokyo/
› https://twitter.com/BiSHidol


松隈ケンタ
福岡県出身の音楽プロデューサー、音楽制作プロダクションSCRAMBLES代表。ロックバンドBuzz72+を率いて上京し、2005年にavex traxよりメジャーデビューした。バンド休止後に作詞家、作曲家としてアーティストへの楽曲提供をスタートさせ、BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREらの楽曲を手がけている。現在はプロデュース業に加え、ロックバンドGHOST ORACLE DRIVEでボーカルを担当しているほか、ギターブランド「Jimmy Quartett」、楽器店「LITTLE BY TECH.」、音楽スクール「SCRAMBLES MUSIC COLLEGE」、レコーディング&リハーサルスタジオ「SCRAMBLE STUDIO」を運営している。
› http://scrambles.jp/
› https://twitter.com/kenta_matsukuma