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KEYTALK: ワークショップ「U25 HEADS UP!」レポート

フェンダーが25歳以下の次世代プレイヤーを応援するためにスタートした「U25 HEADS UP!」キャンペーン。お気に入りのギターや買ったばかりのベースなど、手持ちの楽器の写真を「#FenderHead」もしくは「#フェンダーヘッド」 のハッシュタグとともにアップした人の中から抽選で10名を、ロックバンドKEYTALKの寺中友将(Vo,Gt)と首藤義勝(Vo,Ba)によるビギナー向けワークショップに特別招待。8月8日(水)、都内某所にて行われた本イベントの模様をレポートしよう。

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台風が近づき天候が不安定な中、およそ300名の応募者の中から抽選で選ばれた男女10名が、それぞれエレキギターとエレキベースを持って参加。事前にチューニングを済ませ、緊張した面持ちで待っているとKEYTALKの寺中友将(Vo,Gt)と首藤義勝(Vo,Ba)が登場。簡単に挨拶したのち、参加者の「楽器歴」や「バンド経験の有無」などを聞いていく。10名のうち、約半数の人が楽器を始めて1年以上で、KEYTALKのカヴァーをしたことがあるという(奇しくも、ベーシストは全員女性だった)。

実技に入る前に、まずはトークセッション。司会者から楽器を始めたきっかけについて聞かれると、「小学校5年生の頃」と寺中。「幼稚園時代からの幼馴染が引っ越すことになって。送る会の出し物で、当時大好きだったゆずの『友達の唄』を友人と演奏したのがキッカケです」と話した。首藤は、「中学の頃、テレビ番組『ハモネプリーグ』が大流行して。友人たちとアカペラグループを作ったんですけど、僕はベースパートでずっと“ボン、ボン、ボン”と低音で歌ってるのがつまらなくて…(笑)。バンドを組んで、ちゃんと楽器を演奏しようということになったのがキッカケです。担当楽器も、そのままベースになりました(笑)」と話して会場を和ませた。

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続いて、参加者から事前に集めた質問に2人が答えるコーナー。「ベースを弾く時のモチベーションは、どうやって維持しているのか?」という問いに首藤は、「ライヴでは、大勢のお客さんが観に来てくれること自体モチベーションになるのは当然なんですけど、どうしても体調が優れなくて“気力で乗り切るしかない”という日もあるんですね。そういう時は、セトリの横に好きな食べ物の写真を置いています」と回答。「最近は、生牡蠣の写真を置きました」と告げると、「体調悪い時は危ないよ!」と寺中からツッコミが入った。

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また、「ギターやベースの練習に行き詰まった時は、どうやって乗り越えますか?」との質問に首藤は、「取りあえず一度やめてみる。例えば15分なら15分と時間を決めて、近くのコンビニへ行くなど気分転換して、それから再びトライしてみるのがオススメ。音楽とは全く関係ないことをしてリフレッシュするのが大切だと思いますよ」と話し、寺中も「まずは楽器から手を離すこと。ずっと持っていたり、曲を書き続けたりしたら誰でも行き詰まると思う。どうしてもやる気が出ない時は、1日でも2日でも1週間でもガッツリ休む。そうすると、また自然に弾きたくなってくるから」と親身にアドバイスした。

続いて、実際に楽器を演奏するコーナーへ。課題曲をKEYTALKの「セツナユメミシ」に決め、イントロの4小節をみんなで練習することに。まずは寺中がギタープレイのコツを伝授。例えばチョーキングについて、「単に弦を押さえて上に持ち上げるのではなく、ちょっと手前に腕を回すような感じで弦を押し上げると、力を入れずにチョーキングできますよ」と話し、実際にやってみた参加者たちのプレイが目に見えて良くなっていく。そうやって1小節ごとに丁寧にレクチャーしていき、何度も繰り返し演奏しながらキメの部分まで進んだ。

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次に、首藤によるベースプレイのアドバイス。「タブ譜に書いてあった弾き方と違う!というクレームは受け付けませんよ?」と軽くジョークを飛ばした後、スライド奏法のコツについては「下から舐め上げるように」など独特の言い回しを用いて和ませるなど、終始リラックスしたムードに包まれた。

ギターとベース、それぞれのパート練習を終えた後、いよいよ全員で合奏してみることに。オリジナルのテンポよりもかなり落として、ゆっくり合わせると、最初のうちこそバラツキがあったものの、何度か繰り返していくうちにみるみる息も合っていく。「じゃあ、少しずつテンポを上げていきましょう。最終的に、原曲のテンポで弾けるまでやりますよ?」と寺中がジョーク交じりに煽ると、首藤も「みなさん、今日は終電あきらめてください」と笑わせた。

オリジナルのテンポはかなり速く、さすがにこの短期間でマスターするのは難しいのでは?と思ったが、何度も繰り返し体にフレーズを馴染ませながらテンポアップしていくと、予想以上に上達が早くオリジナルテンポでも難なく合わせられるようになっていった。これには寺中と首藤も感動していたようだ。

司会者に感想を聞かれた寺中が、「こういうワークショップは初めての経験でしたが、楽しかったですねぇ。ギターとベースだけでも、大勢で合わせるとテンション上がる!」と言うと、首藤は「時間が許せばもう1曲くらいやりたくなりますね。何かいろいろ思い出しましたよ。“この曲のレコーディングは、スライドが大変で指が痛くなったなぁ”とか(笑)。また明日から初心に返って頑張れそうです」と答えた。

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最後は質疑応答のコーナー。「KEYTALKの曲で、弾いてて一番楽しいのは?」の問いに寺中は、「『ロトカ・ヴォルテラ』です。イントロに入るところでバチッとハマると楽しいですね。あと、リズムギターは基本的に弾きっぱなしなので、『Summer Venus』には弾かなくていいブレイクがあって、そこは好きなように踊れるから楽しいです」と笑わせ、首藤は「あまりライヴではやってないけど、『B型』は昔から好き。僕は指弾きとスラップを滅多にやらないので、たまにやると楽しくて。この曲はどちらも入っているから弾いてて楽しいです」と話した。他にも、「歌詞はどうやって書いているのか」「動きながら演奏するコツは?」などさまざまな質問が飛んだ。

最後にもう一度、「セツナユメミシ」をみんなで演奏し、全員での記念撮影のあと、サプライズのサイン会が行われワークショップは終了。憧れのミュージシャンから、プレイの手ほどきを直接受けられるという夢のような企画。参加者にとっては、この先も末長く楽器を続けていく上での最高のモチベーションとなったことだろう。

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