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LUNATIC FEST.2018 レポート DAY2

6月23日、24日の2日間に渡り開催された「LUNATIC FEST.2018」をレポート。ここでは2日目に出演したTHE ORAL CIGARETTES と大黒摩季の2アーティストのライヴの模様をお届けする。

オープニングアクトのLUNACYに続いて登場したのはTHE ORAL CIGARETTES。オープニングチューンは「カンタンナコト」。キャッチ―なリフでは太く甘めの歪み、歯切れの良いカッティングではクランチと、トーンを使い分けながらオーディエンスの体を揺らす。MCで山中拓也（Vo,Gt）は、「やっとこのステージに立つことができました。小中学からずっとLUNA SEAを聴いて育ってきたんです。普段、LUNA SEAとは別のシーンでライヴをやっているんですけど、最初に聴いて育ったのはこっちのシーンだったんです。みなさんの界隈に一歩踏み出せた気がして今日は嬉しいです」と、出演への喜びと感動を涙ながらに伝えた。

“飛べ！”の掛け声で始まった「容姿端麗な嘘」では、あきらかにあきら（Ba,Cho）のバキバキのスラップに対して、鈴木重伸（Gt）は中音域を強調した甘めのトーンのギターサウンドでリフをプレイ。それぞれのパートの個性を引き出し、絶妙に絡み合うコンビネーション抜群の演奏を披露する。“最後、力比べしませんか！”という叫びから始まったラストナンバー「BLACK MEMORY」では、中西雅哉（Dr）によるイントロのドラムソロに続いて、コーラスパートではオーディエンスが一斉に歌い出す。小気味良いクランチサウンドによる、粒立ちのはっきりとしたカッティングでリズムを牽引。全6曲ながらその激しいパフォーマンスに、彼らのファンはもちろんのこと、初めて観たであろうオーディエンスからも熱い声援が送られ、最後は会場が一体となって踊っていた。

リリース前の新曲「生と死と君」など、攻撃的な選曲でのパフォーマンスを披露したMUCCに続いて登場したのは大黒摩季。LUNA SEAとはお互いにメジャーデビューが92年ということで同期にあたる。オープニングナンバーは「熱くなれ」。リリース時と変わらぬハイトーンでの熱唱に、開始早々、会場の熱気は最高潮に。ギターを担うのは原田喧太で、バッキングは粒立ちの良いサウンドながら、ソロではブライトなトーンのタッピングを繰り出すという緩急を使い分けたプレイ。「チョット」「あなただけ見つめてる」「永遠の夢に向かって」と大ヒットナンバーが続いても、歌伴に徹する部分は徹して、出るべきところは出ていくという歌心溢れたプレイが続く。

「LUNA SEAとはデビューが一緒で同級生だから、お互いそれぞれの道を走ってきたので、お互いのライヴにも行けなかったんです。一緒の時代を駆け抜けてきた戦友ですが、こうして戦友として一緒にできて嬉しい。みなさん楽しんでください！」と語ったのち、5月に配信スタートした新曲「Because…You」を披露。編曲を担当したTUBEの春畑道哉から「ドラムスはぜひ真矢さんで」と指名のあったナンバーで、大黒も「真ちゃんのドラムのボリューム、レベルをアップでお願いします」とPAにリクエスト。スロウのしなやかな16ビートのグルーヴの中、サビでのハイトーンが高らかに会場を包み込む。

後半は「夏が来る」「いちばん近くにいてね」「Anything Goes！」と、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう往年のヒットナンバーへ。サポートメンバーのソロをそれぞれフィーチュアするなど、打ち込みを使用しながらもバンドとしての一体感溢れるパフォーマンスを披露。ラストナンバーは「ら・ら・ら」。ディレイとコーラスを駆使したアルペジオによるイントロから、会場は手拍子に包まれる。Bメロでは、サポートメンバーたちが大黒と順番にデュエット。老後の楽しみとして録音しているというサビでは、オーディエンスとともに手を上げながらアカペラで大合唱。何度も繰り返し歌い、幕張メッセが一体になった瞬間だった。

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› THE ORAL CIGARETTES：http://theoralcigarettes.com/
› 大黒摩季：http://maki-ohguro.com/