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ストラトキャスターとテレキャスター、最大の違いとは? 両機のリアピックアップに迫る
2つの人気モデルにおける大きな違いのひとつ、リアピックアップの特徴について
ストラトキャスターとテレキャスター、この2つを見間違えるケースは多くないでしょう。ボディとヘッドの形状にそれぞれ特徴があり、その外観は大きく異なります。
両者を比較する議論は尽きません。クリーンでクリア、パンチの効いた伝統的なサウンドが特徴のストラトキャスターと、ジャキっとした硬質な音色とウォームなトーンを得意とするテレキャスター、この2つは互いにライバルと見なされがちです。
米国の書き込みサイト「Reddit」のユーザーJonth88は先日、このトピックに関して、以下の質問を投稿しました。「ストラトとテレの最大の違いって、リアピックアップなの?」
ギターのトーンに影響を及ぼす要素は無数に存在しますが、両モデルのリアピックアップがそれぞれを差異化する大きなポイントとなっていることは確かです。特にテレキャスターのリアピックアップには、他にはない特徴があります。
両者の基本的な違いのひとつは大きさです。テレキャスターのリアピックアップは、フェンダーがラップスティールギター用に開発したピックアップが元となっており、高さと長さともにストラトキャスターのものよりもひと回り大きくなっています。必然的にボビンがより多くの配線を伴うため、結果としてアウトプットのレベルも高くなります。
また、テレキャスターのリアピックアップの下に設置された金属プレートも、そのサウンドの大きな要因となっています。
マグネットが金属プレートの真上にくることで、コイルが発生させる誘導係数が増幅し、ピックアップはより強力なパワーを発します。銅やブラス等の金属製のプレートは、ベースと中低域をブーストさせることで、ピックアップのウォームなトーンの一翼を担っています。
テレキャスターのリアピックアップは、アルミやブラス、あるいはチタン製のプレートにマウントされており、またサドルに同様の金属が用いられていることも、代名詞と言えるあの硬質な音色の一因となっています。
左肩が上がる形で設置されているのは、両モデルのリアピックアップに共通した特徴です。しかしストラトキャスターは、通常フローティング・ブリッジと隣接するプラスチック製のピックガードにマウントされており、Stratの代名詞とも言える、あの煌びやかで非常にクリーンなトーンを生み出します。
またハードウェアやトーンウッドを変更したり、あるいはストラトキャスターのピックアップにバックプレートを取り付けたりすることで、テレキャスターとストラトキャスターのサウンドを互いに近づけることも可能です。
それでもやはり、ストラトキャスターとテレキャスターのリアピックアップがサウンドの違いを決定づけていることに変わりはないでしょう。