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BRADIO 大山聡一 meets Mustang™ GT

最新ワイヤレス・テクノロジーを搭載した次世代デジタルアンプ、Mustang™ GTシリーズ。Fender TONE™アプリを使用することでその可能性はさらに広がりを見せる。今回、そのFender TONE™ アプリを介して日本人アーティスト監修によるプリセット配信が実現。今回はBRADIOの大山聡一にスポットを当て、プリセット作成までのプロセスをレポート。

Mustang GT
普通ならありえない設定がMustang™ GTならできる
 

手元でトーンを自在に操れるサウンドを目指す

「デジタルアンプでありながら、しっかりと真空管アンプらしい音が出ますね。デジタルアンプで再現するのは相当難しいと思うんですけど、良く作られています。小さなサイズ感でありながら、このサウンドを自宅で出せるのは嬉しいですね。これまで作成されたKenさんや山内総一郎さんといったアーティストプリセットがぶっ飛び系なので(笑)、“渋めの音”をテーマに音を作っていきました。アンプは'57 Twinなんですけど、キャビネットをDeluxe Reverbに変更しています。小箱のスピーカーを積むことでロー感を抑えて、高音域のレンジを意識した音になりました。普通だったらありえない変更ですが、それができてしまうのもMustang™ GTの特徴ですね」

「'67 Twin ReverbもGreenboxも細かい設定の変更が可能ですが、最初からいい感じなので変更はしていません(笑)。今回は歪み具合をGreenboxで作ったけど、実機のゲインに対する反応に近いですね。せっかくなのでディレイはステレオディレイを使ってみました。ディレイのあとにリバーブがくるように接続順を入れ替えて、ディレイはWetLvlを5.5から3.5に変更しています。これですごくいい感じになりましたね。」

ポストFXに接続することでアタックが残る

ベーシックなサウンドが決まったら、次にエフェクト類を試していく大山。アンプ前(プリFX)にオーバードライブの「Greenbox」を、アンプ後(ポストFX)にコーラスの「Sine Chorus」、エコーの「Stereo Echo Filt」、リバーブの「'63 Spring」を接続。「Greenbox」はゲインを上げつつトーンを下げ、その他のモジュレーション系のエフェクトは効果が若干かかるくらいに微調整。

「プリFXにGreenboxを接続してリードトーンを作りましたが、すでに渋い音ですね。Sine Chorusを接続すると一気に年代が古くなりましたね(笑)。さらに、ヴィンテージ感のある'63 SpringをポストFXの最後につなぎました。自分の中でポストFXが斬新で、ポストFXに接続することでアンプの出音の後ろにエフェクトをかけることができるので、アタックが残るんですよね。コーラスやリバーブの残響感はありつつ、弾き心地的にはカドが減らない感じがしました」

ギターをヘヴィに弾く人でも満足できる機能

「アンプの前や後ろにエフェクトを追加できて、それによって音のニュアンスがかなり変わります。僕みたいにギターをヘヴィに弾く人も満足する機能が搭載されているし、ギターをはじめたての人も、エレキギターの音はこう作られていくんだってことをMustang™ GTの1台だけで理解できる。

アンプにBluetoothが搭載されるって、ガラケーがスマートフォンになったくらいの進化だと思うんです(笑)。最初は意味がわからなかったけど、実際に触るとめちゃくちゃ便利。Mustang™ GTはスピーカーにもなるので、好きな曲をかけながらセッションもできる。自宅ではMustang™ GTで練習して、実際にスタジオに入ってメンバーと一緒にやるとすごく上達しますよね。僕がギターを始めたときにこのアンプがあったら、今の倍くらい上手くなってたんじゃないかな(笑)」


BRADIO Funky Groovin Leadプリセット概要
アンプは「'57 Twin」に設定し、プリFXとしてオーバーライブの「Greenbox」、ポストFXとしてコーラスの「Sine Chorus」、エコーの「Stereo Echo Filt」、リバーブの「'63 Spring」を接続。ツマミの詳細は「'57 Twin」がGain 3.6/Volume 5.5/Treble 7.3/Middle 5.2/Bass 6.6。「Greenbox」はLevel 6.9/Gain 8.9/Tone 7.7/Blend 10.0。「Sine Chorus」はLevel 9.1/Depth 17.5/Avg Delay 13.7/LR Phase 176.8/Rate 0.7Hz。「Stereo Echo Filt」はLevel 6.1/Feedback 4.6/Frequency 5.5/Resonance 5.5/Time 300ms。「'63 Spring」はLevel 5.5/Decay 5.5/Dwell 5.5/Diffusion 5.5/Tone 5.5。

› Fender TONE™:Funky Groovin Lead

Mustang GT

Fender TONE™アプリ経由でダウンロードする方法
スマホからFender TONE™アプリを立ち上げ、「Browse→ARTIST」のリスト画面から「My Favorite Things」を選んで「ADD」をクリックするか左上の検索アイコンをタップして「My favorite」で検索し、「My Favorite Things」を「ADD」するとコネクトしているアンプにプリセットが追加されます。(※ ダウンロードするにはアンプのファームウェアアップデートでバージョンが最新になっている必要があります。)

› スマホを経由せずアンプ本体から直接ダウンロードする方法はこちら
› アンプ本体のファームウェアアップデート方法はこちら


Mustang GT

Mustang™ GT
フェンダーが提案する次世代アンプのスタンダード「Mustang™ GT」。Mustang™アンプシリーズとしては第3世代となるMustang™ GTには、世界を驚かせる最新鋭のモデリングテクノロジーが詰まっており、「’59 BASSMAN」や「’65 TWIN REVERB」など往年のヴィンテージ・アンプサウンドを21種類、高品位エフェクトを47種類内蔵している。最大のイノベーションは、世界で初めてWi-Fiを搭載している点だ。これにより、PCに接続しなくてもMustang™ GT単体でファームウェアのアップデートや、アーティストや世界中のユーザーが作成したプリセットを簡単にアンプに追加することができる。さらに、無償提供のスマホアプリFender TONE™をダウンロードすることで、スマートフォン側でプリセットマネージメント、エフェクトエディット、セットリスト作成に加え、プレイヤーやクリエイターたちが集うコミュニティに直接アクセスが可能だ。

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BRADIO
“日常に彩りを加えるエンターテインメント”をコンセプトに結成された4人組ロックバンド。メンバーは真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(Gt)、酒井亮輔(Ba)、田邊有希(Dr)。2013年10月、1stミニアルバム『DIAMOND POPS』をリリース。2015年、アニメ『デス・パレード』や『Peeping Life TV シーズン1 ??』のオープニングテーマをはじめとする数々のタイアップを担当。2016年には数十カ所におよぶ夏フェスに出演。年末にはキャリア最大規模となるワンマンライブをZepp DiverCityにて開催。2017年10月11日に1stシングル「LA PA PARADISE」をリリース。本作を引っさげて東京、名古屋、大阪で「LA☆PA! PA! PA! PARADISE TOUR 2017」を開催する。

› BRADIO:http://bradio.jp