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自宅でエレキ・ギターまたは、アコースティックのトーンを改善する方法

Fender Playのトーンエキスパートであるディランが、自宅で完璧なトーンを手に入れるためのヒントを公開します。

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まず、基本的なことから始めてみましょう。ギターの"トーン"について語るとき、私たちは何を意味しているのでしょう? 「ギターの"トーン"とは、基本的にギターを弾いた時に聞こえる音と、その音質のことを意味します。音程や音符は、彩りを与えてくれますが、"トーン"は絵画のような陰影をつけてくれるものだと言えるでしょう。"トーン"はギターを演奏するにあたり、とてもパワフルな要素で、特定の時間や場所を想像させたり、心の中に潜む感情を呼び覚ましたりすることができるのです。」ディランは語ります。「ファジーで歪んだトーンは、まるでレザージャケットを着たパンクロッカーを連想させるかもしれません。つまり、ギターの"トーン"はとても重要なのです」

ギターの"トーン"に影響を与える要素について考えてみましょう。

「ほぼ全ての要素がギターの"トーン"に影響を与えます。ギターに使われている木材の種類、弦の太さ、ピックアップ、アンプ、弾き方.. ケーブルの長ささえも影響を与えるんです。しかし実際に家で演奏する場合には、使用するギターやアンプが"トーン"に影響を与えるでしょう」

 

自宅で簡単に"トーン"を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?

「自宅でもできることはたくさんあります。もし、しばらく弦を交換していないなら、まずは弦を交換してみましょう。弦を新しくすることで、劇的に"トーン"が改善されるでしょう。また、ほとんどのギターには"Volume"と"Tone"というノブ(ダイアル)が付いているので、そのコンビネーションを変更することで、簡単に"トーン"を調整することができます。リバーブやオーバードライブなどのエフェクトペダルも効果的に使用することで、"トーン"をより自分の好みに近づけることができるでしょう」ディランは続けます。「もし、あなたがMustangシリーズのアンプを使用している場合は、豊富なプリセットを試してみるといいでしょう」

 

プリセットとは?

「プリセットとは、予め設定されているもので、Mustangシリーズのアンプの場合は、ダイヤルを回すだけで、豊富なプリセットにアクセスが可能です。また、スマートフォンアプリ"Fender TONE 3.0"を活用することで、アーティストや、他のユーザーが作成したプリセットをダウンロードして使用することも可能なのです」

 

プリセットは自分で作成できますか?

 

もちろん可能です。プリセットを作成するには、再現したい"トーン"を分離していく必要があります。まず、その"トーン"に最適なアンプを選択し、次にコーラスやフランジャーなどのモジュレーションエフェクなどを加えていきます。そして最後にリバーブやディレイなどのタイムベースのエフェクトを追加して、保存をすればいつでも使用できるようになるのです。いきなりオリジナルの"トーン"を作成するのは少しハードルが高いと感じる場合は、まずは用意されているプリセットを活用してみましょう。

 

アコースティックのトーンも調整できるのでしょうか?

「もちろんです。アコースティックの"トーン"も自宅で調整することが可能です。アコースティックの場合、ギターのかき鳴らす方法が"トーン"に大きな影響を与えます。(例えば、指で弾くのとピックで弾くのでも大きな違いが出ます)ギターを弾く位置もいろいろ試してみましょう。ブリッジに近いところで弾くとよりシャープな"トーン"が得られることに気づくでしょう。もし、エレクトリックアコースティックを使用しているのなら、エフェクトを使用して見るのも良いでしょう」

 

自分の好きな曲の"トーン"に近づける理由は?

「自分が演奏したいと思う曲と全く違う"トーン"で始めてしまうと、きっとやる気が起きなくなってしまうと思います。好きなアーティストの曲やリフを演奏している時、自分の"トーン"が好きなアーティストと似ていたら...そう、魔法のようで、刺激的な瞬間を味わうことができると思います」

 

より良い"トーン"の為に重要なことは?

「耳を鍛えることが重要だと思います。鼻が食べ物に匂いを教えてくれるように、耳は"トーン"を教えてくれるのです。あなたの好きなアーティストの"トーン"を再現することを目指して、注意深く聴くことから始めてみましょう」