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楽曲の構成を学ぼう

イントロからアウトロまで、各パートの役割について

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好きな曲は自然と口ずさんでしまう、そういう人は無意識のうちに楽曲の構成要素を体で覚えているものです。それでも、各パートの名称と役割について正しく理解しておくことは、曲作りの上で役立つはずです。

イントロ

文字通り楽曲の冒頭の部分であり、キーやテンポ、リズム、ムードといった、楽曲の主な構成要素がすべて反映されています。意識して聴いてみると、ヴァースやコーラス部からヴォーカルを取り除いたものがイントロになっているケースが多いことに気がつくでしょう。

ヴァース

楽曲の世界観が形を成し始める部分です。古い物語に登場する「昔々あるところに…」といった部分と言えるでしょう。一般的な楽曲には複数のヴァースがあり、メロディは同じで歌詞が異なるというケースが大半です。ヴァースを追う毎に、物語の内容が明らかになっていきます。

プレコーラス

プレコーラスは必須ではなく、採用されている場合でもヴァースやコーラスよりも短いケースが大半です。コーラスに向けてムードを盛り上げていくという役割を担っています。

コーラス

いわゆるサビにあたる部分で、楽曲の顔といえるでしょう。ヴァースやプレコーラスよりもシンプルなフレーズが繰り返されるパターンは、その典型のひとつです。コーラス部で「なるようになるさ」という言葉が繰り返される、ビートルズの「レット・イット・ビー」はその代表例といえます。コーラスのメロディは毎回同じであることが多く、歌詞の一部が楽曲のタイトルとなっているケースは珍しくありません。

ブリッジ

反復に基づく一般的なポップスにおいて、ブリッジは不可欠な要素です。歌詞の内容だけでなく、メロディもヴァースやコーラスとは若干異なるケースが大半です。通常ブリッジの冒頭には、ヴァースやコーラスとは異なるコードが使われます。


様々な楽曲を聴いてきたリスナーであれば、各パートの役割やルールについて理解するまでに、さほど時間はかからないはずです。ミュージシャンたちが各パートでどのようにストーリーを語っているのか、意識して聴いてみるのもいいでしょう。