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Play Dirty : オーバードライブ、ディストーション、ファズについて

3つの違いを知り、最適なものを選びましょう。

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よく聞く質問の中に「ディストーションとオーバードライブって何が違うの?」というものがあります。また、ファズとの違いは何なんでしょうか。今回は、この3つの違いを見ていきましょう。

基本的には全て"歪み"を表しています。まずはそこから学んでいきましょう。

"歪み"とは?

練習、リハーサル、セッションやライヴなどで良く耳にする、パワフルで"Dirty"なサウンドのことです。簡単に説明するのであれば、"クリーンではない"サウンドのことだと理解していればいいでしょう。

"オーバードライブ"とは?

オーバードライブとは、クリーンなトーンを出力するアンプの能力を超えて、アンプを鳴らすことで生まれる特定な"歪み"のことを指しています。真空管アンプの特性上、小さなヴォリュームではクリーンなトーンを出力しますが、ヴォリュームを大きくするとある程度歪んだトーンになります。オーバードライブを再現するエフェクトペダルは多く存在しますが、多くのペダルは真空管アンプの能力を超えた時に生まれる"ドライブ"サウンドを目指しています。

オーバードライブの良い例としては、The Whoの"Won't Get Fooled Again"、Freeの"All Right Now"、チャック・ベリーの"Johnny B. Goode"などがあげられるでしょう。

"ディストーション"とは?

ディストーションは、オーバードライブと違い、音量の大小に関係なく同じ歪みが得られるように設計されています。一方、オーバードライブは真空管アンプのようにヴォリュームを下げればクリーンなトーン、上げるに従って歪みが大きくなるように設定されています。

"ファズ"とは?

歪みには様々な種類があり、その一つがオーバードライブであることは説明しました。そのオーバードライブと全く別の歪みとして、ファズが存在します。Roliing Stonesの"Satisfaction"を聞いていると歪んだギタートーンが聞こえると思います。その歪みを生み出しているのは、オーバードライブではなくファズでなのです。ファズはより切り裂くような歪みを生み出します。

歪みの区別は、主観的なものが多く少しわかりにくいかもしれません。また、一般的には少量の歪みをオーバードライブと呼び、より重く歪んだものをディストーションと呼ぶ傾向にあります。 上記の情報を参考に、楽器店などで音を聞き比べながら、自分にあった"歪み"を見つけてみましょう。