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FUJI ROCK FESTIVAL '18 Interview with Starcrawler

FUJI ROCK FESTIVAL '18 Interview with Starcrawler

Photo by 中野敬久

苗場での開催20周年。今年も大盛況で幕を閉じたフジロックフェスティバル’18。 メンバーが10代後半から20代前半という若さながら、デイヴ・グロール(フー・ファイターズ)やエルトン・ジョンら、大御所からも絶賛されているLA出身の新星バンドStarcrawler。初フジロックにおける熱狂のステージ終了直後のメンバーに話を聞いた。


―  初めてのフジロック。ホワイトステージは超満員でしたね。

アロウ・デ・ワイルド(Vo. 以下:アロウ) ともかく楽しかったわ。

オースティン・スミス(Ds. 以下:オースティン) 最高だった。ていうか、過去最高のライブかもしれない。日本での初のフェス出演だったんだけど(ツアーでの初来日は18年3月)、オーディエンスが歌詞を覚えてくれていて、一緒に歌ってくれるなんて信じられないよ。

―  ステージではいつもどんな事を考えているの?(フジロックのステージでは、アロウは血のりで血まみれ、狂気のパフォーマンスを行った。)

アロウ 何にも考えてないわ!笑

―  君たちの楽曲は、今の同世代の音楽シーンにおいては珍しいというか、オルタナティブで、少し上の世代に近いと感じています。

オースティン なんていうか、世界中に、特にLAに自分たちが聞きたいと思うような音楽が無くて、 だから自分たちで作ろうって、自然に思ったんだ。

どんなアーティストにインスピレーションを受けましたか?

オースティン 全員一致はやっぱりブラック・サバスだよね。 「どんな音楽が好き?」て聞いて、今のメンバーと友達になったきっかけのバンドだよ。それと、ザ・ストゥージーズ、レッド・ツェッペリン、あとはMC5だね。

アロウ 私のアイコンはオジー・オズボーン。女性ではザ・ランナウェイズのシェリー・カーリー。 ステージでの彼女の存在感・声、彼女のスタイルが大好き。

FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 Interview with Starcrawler

―  若い日本のプレイヤーたちにはどんなメッセージを伝えたい?

ヘンリー・キャッシュ(G. 以下:ヘンリー) 自分らしくあること。そして、ともかく練習すること。好きな音楽を共有できる仲間と付き合って、「何かを作る」ってことをともかくやってみるんだ。それを楽しんでやってさえいれば、きっといい事が起きるはずだよ。

―  ギターはいつごろ始めたんでしょうか?

ヘンリー 実は始めたのは14歳の頃なんだ。 最近ちょうど18になったばかりだから、まだ3年半くらいかな。

―  フジロックのステージではずっとテレキャスターを使っていました。 どんなギターですか?

ヘンリー 2015年製のテレキャスターだよ。 買ったときはピカピカだったけど、ずいぶん傷だらけになってしまった。 ヴィンテージも欲しいけど、買うお金が無くてね・・・ていうのもあるけど、 僕は新しいギターが好きなんだ。音も素晴らしいし、頼りになる。とても気に入ってるよ。

―  バンドとして必要なことは?

オースティン 何よりも一番大事なのは練習。ともかく練習することしかないよ。 自分ができない新しいスキルにチャレンジすればどんどん上手になる。 それと、小さくても大きくてもライヴに足を運んで、他のアーティストの演奏やステージングを勉強することだね。

ヘンリー 大好きなレコードを見つけて、その曲を練習すること。 そしてその曲をバンドで演ることかな。バンドがあれば更に練習しなきゃならなくなるからね。 僕はそれが楽器の演奏が上達する一番の近道だと思うよ。

―  日本のファンにひとこと

アロウ カンパーイ! これ以外の日本語は全然わからないけど、これを言えばみんな笑顔で言い返してくれるの!笑


「ロックを生き返らせるバンド」とまで評され、狂気のステージ・パフォーマンスを繰り広げる注目の若手バンド、Starcrawler。 実際に会うまで抱いていた「世間に背を向ける反体制派の少年少女」という勝手なイメージは見事に覆された。 自らに影響を与えた音楽と、自らが演奏する音楽を愛し、ともかく練習することの大切さを熱く語っていた彼らの、若くキラキラした目がとても印象的だった。

 

[Artist Profile]

STARCRAWLER
アルバム『STARCRAWLER』で衝撃デビューを飾っ若干17歳~22歳のメンバーで構成された若手バンド、スタークローラー。アルバムリリース前にも関わらずフー・ファイターズのデイヴ・グロール、エルトン・ジョン、マイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイ、音楽マニアとして知られるイライジャ・ウッドなどが、早くから彼らのファンであることを公言。今年3月に行われた東名阪の日本ツアーは全てソールドアウト!叫ぶようなギターリフと雷鳴のようなビートをバックに、若干18歳のカリスマ・ヴォーカリスト、アロウ・デ・ワイルドが魅せる煽動的なライブパフォーマンスは必見!
https://www.starcrawlermusic.com/