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FIVE NEW OLD meets Mustang™ GT

最新ワイヤレス・テクノロジーを搭載した次世代デジタルアンプ、Mustang™ GTシリーズ。Fender TONE™アプリを使用することでその可能性はさらに広がりを見せる。これまで、INORAN(LUNA SEA)、Ken(L’Arc~en~Ciel)、山内総一郎(フジファブリック)、SCANDAL、菰口雄矢、大山聡一(BRADIO)、圭(BAROQUE)、Shinji(シド)など、日本人アーティスト監修によるプリセットを配信。今回は、R&Bやブラックミュージック、80’sをベースにしながら、類稀なるメロディーセンスによって爽やかな楽曲を紡ぎ出すFIVE NEW OLDから、ヴォーカル&ギターのHIROSHIとギター&コーラスのWATARUのオリジナル・プリセットを作成。そのプロセスをレポートする。

Mustang GT

HIROSHI(Vo., Gt.)

キャビネットを'57 Deluxeに変更するとレンジが広がる
 

HIROSHIはライブの中でもっとも使用頻度が高いという、コーラスがかかった都会的なクリーン・トーンを目指す。さらに、よりインパクトを出すための歪みとしてオーバーライブをプラス。FIVE NEW OLDにおいて即戦力となり得るサウンドで、今回のプリセットがあれば彼が弾くフレーズは基本的には対応できるとのこと。

HIROSHI  まずはアンプを「'57 Twin」に決めました。素直でレンジもまんべんなく出ていて。デジタルアンプならではの面白さに果敢に挑戦しようと思って、キャビネットを'57 Deluxeに変更しました。レンジが広がった印象がありますね。僕のギターはアンサンブルに馴染む音が重要で、WATARUのギターとベースとドラムの間をパットシンセみたいに埋めていくイメージで音を作っています。抜けすぎず、それでいてニュアンスが出るように意識しているんですけど、キャビを替えたらその音に近づきましたね。

一方のWATARUは、ニューアルバム『Too Much Is Never Enough』に収録されている「Sunshine」のリードギターの音をイメージしたプリセットを作成。その名も“Relax Pillow”!

WATARU  名前にもある通り、家でリラックスしながら弾ける音色をイメージして作り上げました(笑)。「Sunshine」はかなりシンプルなサウンドで、アンプが本来持っているゲインにリバーブとディレイをかけて作った音色なので、それに近い「British Watts」を選びました。キャビネットを2×12 Blueに変更することで、コンボアンプらしい響きになりましたね。ギター側のボリュームでも音のニュアンスが変わるので、このサイズ感でそれを表現できるのがすごいですよ。

コーラスは僕らの曲には欠かせないエフェクトです
 

アンプを決めたら次にエフェクトを設定していく。HIROSHIはファンクポップからシューゲイザーまで対応できるサウンドを目指し、プリFX(アンプ前)にオーバーライブ/コンプレッサー/コーラス/ディレイを設定し、ポストFX(アンプ後)にリバーブを設定。WATARUはディレイとリバーブのみだが、前に出ながら奥行きを感じさせるサウンドを作っていく。

HIROSHI  アンサンブルの中で出すぎないことも大事なんですけど、逆に出ないのもダメで。キレイなカッティングが鳴るようにコンプを薄くかけて、次にコーラスを足しました。コーラスが80sっぽいサウンドを演出するので、僕らの曲には欠かせないエフェクトです。あとは空気感が出るようにと、リバーブをアンプの後ろに足しました。ディレイを後ろにつなげると、FIVE NEW OLDで弾くフレーズとしてはチルっぽいというかサイケな雰囲気が出すぎるので、音の輪郭が出るようにいつも通り前に持ってきました。

WATARU  ディレイはウェットを出しすぎないように、極力ギターの音が一番前に出るように作っているので、奥行きを感じるようなサウンドになったかなと。どれも好きな音のディレイだったのでハマるなと思ったんですけど、家で弾いてて思わず寝ちゃうくらい気持ちいいと思う音を選びました(笑)。

Mustang GT

WATARU(Gt., Key., Cho.)

 

摩訶不思議な設定もMustang™ GTならできる
 

HIROSHI  アンプとエフェクトの種類も多いんだけど、色づけというかキャラの再現度がわかるように作られているのはすごいなと思いました。ノイズゲートも入っているので、現場でも使える実戦的な作りですし、何と言ってもエフェクトの並び替えもフレキシブルにできて面白い。デジタルアンプだけど、“実機で鳴らせるプラグイン”みたいなイメージがあります。普段のアンプではできない摩訶不思議な設定も、このMustang™ GTならできる。いろんなアンプのプリセットを用意して、ライブでこれ1台で表現してみたいです。

WATARU  機能面については言うことなしで、マニアックな部分まで作り込めるアンプ。音作りもしやすくて、モニターも見やすいし、重量が軽いっていうのがめちゃくちゃいいですよね。自宅だったり作曲の時だったり、家でリラックスしながら弾きたい時、持ち運びできるから楽屋のギターとしても遊べます。本格的な使い方もできるので、純粋に“いいアンプ”の一言に尽きますね。


HIROSHI:Jet Bathプリセット概要
アンプは「'57 Twin」に設定。エフェクトは、プリFX(アンプ前)にオーバーライブの「Greenbox」、コンプレッサーの「Simple Comp」、コーラスの「Sine Chorus」、ディレイの「Mono Delay」を設定。ポストFX(アンプ後)にリバーブの「Ga-15 Reverb」を設定。ツマミの詳細は「'57 Twin」がGain 3.4/Volume 5.4/Treble 5.7/Middle 5.5/Bass 5.2/Presence 6.2/キャビネットを'57 Deluxeに設定。「Greenbox」はLevel 7.8/Gain 3.0/Tone 8.2/Blend 10.0。「Simple Comp」はType LOW。「Sine Chorus」はLevel 92.2/Depth 15.6/Avg Delay 16.3/LR Phase 12。「Mono Delay」はLevel 5.0/Feedback 2.6/Bright 5.5/Attenuate 5.5/Delay Time 190ms。「Ga-15 Reverb」はWet Level 3.3/Dry Level 10.0。

› Fender TONE™:Jet Bath

Mustang GT

WATARU:Relax Pillowプリセット概要
アンプは「British Watts」に設定。エフェクトは、リバーブの「'63 Spring」とディレイの「Tape Delay」を設定。ツマミの詳細は「British Watts」がGain 8.9/Volume 10.0/Treble 8.5/Middle 7.2/Bass 2.7/Presence 5.5/キャビネットを2×12 Blueに設定。「'63 Spring」はLevel 3.3/Decay 7.4/Dwell 7.1/Diffusion 6.9/Tone 5.9に設定。「Tape Delay」はWetLvl 2.1/Feedback 4.5/Wow Level 8.3/Delay Time 345.9msに設定。

› Fender TONE™:Relax Pillow

Mustang GT

Fender TONE™アプリ経由でダウンロードする方法
スマホからFender TONE™アプリを立ち上げ、「Browse→ARTIST」のリスト画面から「My Favorite Things」を選んで「ADD」をクリックするか左上の検索アイコンをタップして「My favorite」で検索し、「My Favorite Things」を「ADD」するとコネクトしているアンプにプリセットが追加されます。(※ ダウンロードするにはアンプのファームウェアアップデートでバージョンが最新になっている必要があります。)

› スマホを経由せずアンプ本体から直接ダウンロードする方法はこちら
› アンプ本体のファームウェアアップデート方法はこちら


Mustang GT

Mustang™ GT
フェンダーが提案する次世代アンプのスタンダード「Mustang™ GT」。Mustang™アンプシリーズとしては第3世代となるMustang™ GTには、世界を驚かせる最新鋭のモデリングテクノロジーが詰まっており、「’59 BASSMAN」や「’65 TWIN REVERB」など往年のヴィンテージ・アンプサウンドを21種類、高品位エフェクトを47種類内蔵している。最大のイノベーションは、世界で初めてWi-Fiを搭載している点だ。これにより、PCに接続しなくてもMustang™ GT単体でファームウェアのアップデートや、アーティストや世界中のユーザーが作成したプリセットを簡単にアンプに追加することができる。さらに、無償提供のスマホアプリFender TONE™をダウンロードすることで、スマートフォン側でプリセットマネージメント、エフェクトエディット、セットリスト作成に加え、プレイヤーやクリエイターたちが集うコミュニティに直接アクセスが可能だ。

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FIVE NEW OLD
2010年、神戸にて結成。2015年6月、1stアルバム『LISLE’S NEON』以降、2016年6月「Ghost In My Place EP」、2017年1月「WIDE AWAKE EP」とリリースを経るごとに進化を遂げ、2017年6月21日に「BY YOUR SIDE EP」でメジャーデビュー。 同年「BY YOUR SIDE TOUR」にて東京と大阪での自身初のワンマンライブをソールドアウトさせる。2017年8月、これからの活躍が期待されるアーティストをサポートするYoutube主催の企画「YouTube Music Sessions」に参加。2018年1月、メジャー1stアルバム『Too Much Is Never Enough』をリリース。

› FIVE NEW OLD:http://fivenewold.com/