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「Spring Night」 feat. King Gnu、ドミコ

2018年2月23日(金)有楽町・阪急メンズ東京にて行われた「Spring Night」の模様をレポート。

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阪急メンズ東京を全館貸し切って行われる、招待ゲストのみの恒例のクローズドイベント「Spring Night」 。今回のテーマは“花咲く阪急メンズ東京”。ドレスコードである花柄を取り入れた服装を身に纏った招待客たちが、フリードリンクを手に館内を巡っていた。

1階のエントランスにはステージが設置され、フェンダーに縁のあるKing Gnu(キング・ヌー)とドミコによるライヴが行われた。

はじめに登場したのは、洗練されたサウンドとルックスで注目を集める新進気鋭のロックバンド、King Gnu。常田大希(Vo,Gt)はAMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARとTWIN REVERBを、新井和輝(Ba)はAMERICAN ORIGINAL ‘60S PRECISION BASSとRumbleを使用。

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混沌としたバンドサウンドの中でも各パートの存在感が際立ち、さらに色気のあるメロディーやコーラスワークなど、圧倒的なセンスを感じさせる楽曲で観客の心を即座に鷲づかみに。特に‘60S PRECISION BASSのサウンドは抜け感があり、音の立ち上がりも速いため、わずかなタメやタイム感が重要となるKing Gnuの楽曲の中でもグルーヴを牽引。日頃からフェンダーを愛用しているという新井は、MCで“王道ではあるけれど飽きがこない、王道たる所以がその音にある”と、フェンダーブランドの魅力を語っていた。

AMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARは輪郭がハッキリとした音色が魅力で、ワウを駆使したプレイや指弾きでもピッキングのタッチがしっかりと伝わってくる。特にギターソロでは前に抜けてきて、常田の緊張感のあるプレイの魅力を底上げ。さら、「Tokyo Rendez-Vous」では、クリアかつきらびやかなコード感で魅了したり、空間を切り裂くような鋭い歪みでもハイが痛くなく、個性とバランスの良さを両立したサウンドが印象的だった。

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続いて、ポストパンクやサイケをはじめ、幅広いジャンルが融和したサウンドで人気の2ピースロックバンド、ドミコが登場。さかした ひかる(Vo,Gt)が手に取ったギターは、常田と同じくAMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARだ。さらにTWIN REVERBとSuper-Sonicの2台のアンプやルーパーも駆使して、厚みのあるバンドサウンドを生み出していた。

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さかしたが奏でるAMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARは、粒が荒く個性的なジャガーらしいサウンド。「まどろまない」では、荒々しいカッティングから幻想的で美しいサウンドまで、多彩な音色をルーパーで重ねていく。クセを活かしながらもクリアな音色のため、エフェクターの乗りも良く、あらゆる音色/タッチ/プレイに対応するので、多重演奏にもピッタリだ。ドミコのジャンルレスな音楽性の中で、対応力の高さを感じさせた。

対応力が高くニュアンスがしっかりと表現できるギターということは、つまり同じ機種でもプレイヤーに応じてサウンドが大きく変化するということ。常田とさかした、それぞれ同じAMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARを使っているにも関わらず、まるで別のギターを演奏しているようで、AMERICAN ORIGINAL ‘60S JAGUARの多角的な魅力を堪能することができた。

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なお4階には、フェンダーのスペシャルトライアルブースも。King Gnu とドミコが使用したAmerican Originalシリーズから、AMERICAN ORIGINAL ‘60s STRATOCASTER、AMERICAN ORIGINAL ‘50s TELECASTER、AMERICAN ORIGINAL ‘60s TELECASTER、AMERICAN ORIGINAL ‘60S PRECISION BASS、AMERICAN ORIGINAL ‘70S JAZZ BASSの5機種が展示。2組の演奏に魅せられてしまった観客で、ブースは大盛況。これらのモデルは試奏も自由に行うことが可能で、American Originalシリーズのプレイアビリティの高さとモダンな音色にユーザーは酔いしれていた。

歴史あるフェンダーブランドの中でも50~70年代モデルのDNAを受け継いだ、USA製のAmerican Originalシリーズ。King Gnu新井の“王道たる所以がその音にある”という言葉通り、今回のイベントを通じて、伝統を受け継ぎながらも飽くなき進化を続けるフェンダーの魅力が多くの人に伝わったことだろう。

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AMERICAN ORIGINAL SERIES


› King Gnu:http://kinggnu.jp/
› ドミコ:https://www.domico-music.com/