#FenderNews / EPOCH KNIGHTレポート

EPOCH KNIGHTレポート

3月27日(水)新宿・伊勢丹メンズ館にて開催されたクローズドイベント「EPOCH KNIGHT」の模様をレポート。

2019年3月にリモデルした新宿・伊勢丹メンズ館にて、顧客を対象としたクローズドイベント「EPOCH KNIGHT」が3月27日(水)に開催された。会場には1月に発売されたフェンダーの新製品、American Acoustasonic Telecasterが展示され、この新製品を使用したスペシャルライヴも行われた。

各店舗がクローズする時間になると、一般客と入れ替わるように、ウェイティングスペースとなっている3階のビストロカフェ"レディース&ジェントルメン"に集まってくる招待客。この日は非日常的な空気を味わうため、入り口で仮面が渡され、デパートの売り場がどこか秘密めいた空間へと変貌していく。

20時になると、ダンスパフォーマーたちに出迎えられ、仮面を付けた約200名の招待客がフロアに集まり始める。フードやドリンクを片手に談笑していると、それまで流れていた音楽が一変、20時半からスペシャルライヴがスタートした。

フロアの中央にセットされたステージから、この日のゲストが告げられる。リモデルした伊勢丹メンズ館にちなみ、"新たなる挑戦"というテーマで登場したのは、弱冠19歳のギタリスト、山岸竜之介だ。

幼稚園年長の頃から、「さんまのSUPERからくりTV」で明石家さんまと共演。しかも、日本が誇るギタリスト、Charとのセッションまで実現させた天才ギタリストで、今年1月には世界最大の楽器フェアNAMM Show2019にフェンダーブースをレポートするギタリストとして参加し、特設ステージのスペシャルライブではその巧みなプレイで来場者を魅了した。そんな音楽業界注目のアーティストが、このステージで最新のギターを使用して演奏を披露することになった。

The Winking Owlのドラマー、KenTと2人でステージに上がる山岸。

「今回はこのギター、フェンダーのAmerican Acoustasonic Telecasterだからできること、僕たちだからできること、この伊勢丹だからできることをお届けします。最後まで楽しんでくれたら嬉しいです」(山岸)

冒頭からパワフルなギタープレイで熱いパフォーマンスを展開。ジミ・ヘンドリックスのカヴァー「Purple Haze」が飛び出すと、ステージの周囲にはすぐに大勢の人だかりができる。ときおりアドリブを加え、曲の表情を豊かにしていくなど、その表現は幅広い。

このAmerican Acoustasonic Telecasterは、アコースティックのようなボディ構造と内部にセットされたピックアップ、そしてTelecasterのようにボディ上にマウントされたピックアップによって、アコースティックとエレクトリックの両方のトーンを出すことができるギターだ。山岸の優れたギターテクニックを後押しするように、この曲ではTelecasterを彷彿させる骨太でソリッドなサウンドが、強烈な存在感で迫ってくる。

「仮面が暑いので取ります、みなさんはそのままで(笑)。今日はこの日のパーティーの盛り上げ役ということで、大好きなフェンダーのギターを持ってみなさんとひとつになって、伊勢丹で最高の夜を作れたらなと思います。では、みなさんも知っている曲だと思うので、もし知っている人がいたら一緒に歌ってください」(山岸)

そう語って次に取り上げたのは、モンゴル800の名曲「小さな恋のうた」。先ほどのテンションの高いサウンドとは異なり、ゆったりとした曲調に合わせた柔らかいサウンドが会場を包む。耳馴染みのある曲のせいか、サビでは一緒に歌う観客の姿も。澄み切ったギターの音色で、親しみのあるメロディを優しく歌う山岸に、大きな拍手が送られていた。

そして、ラストは山岸自身の楽曲である「つぼみ」。弾き語りで始まり、切ないメロディと桜の儚さを歌った歌詞が、この季節にピッタリの印象を残していく。アルペジオで奏でるフレーズを中心に、アコースティックギター的なふくよかな鳴りも感じさせつつ、しっとりとした曲でラストを飾った。

「まさか、ホントにお客さん全員が仮面でライヴをすることがあるんだなって(笑)。夜の百貨店ってドキドキしますね。このアコースタソニック、僕も使わせてもらっていますけど、新感覚のギターなので、ギターに興味がある人はもちろん、ない人もこれをきっかけに弾いてほしいです。ありがとうございました。この後もパーティーはまだ続くので、最後まで楽しんでいってください」(山岸)

アコースティックのトーンと、エレクトリックのトーンをブレンドできるギター。そんな新しいギター、アコースタソニックの魅力を、短い時間ながらも鮮やかなプレイで印象づけたステージ。このイベントのテーマである、“新たな挑戦”を感じさせたライヴだった。


SET LIST
01.Purple Haze
02.小さな恋のうた
03.つぼみ



› 山岸竜之介:https://www.ryunosuke-gt.com/


山岸竜之介
ミニアルバム 「未来 アジテーション」
5/15 デジタルリリース
6/15 CDリリース

リリースツアー
6/27(木) 広島 CAVE-BE
6/28(金) 福岡 LIVE HOUSE QUEBLICK
7/5(金) 愛知 名古屋RAD HALL
7/13(土) 大阪 ZEELA梅田
7/15(月・祝) 東京 SHIBUYA WWW