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BOOGIE NIGHTレポート

3月29日(金)阪急メンズ東京にて、約2000名の顧客を招待して行われたスペシャルなイベント「BOOGIE NIGHT」の模様をレポート。

阪急メンズ東京で3月29日(金)に開催された、約2000名の顧客を対象とした「BOOGIE NIGHT」。1階の特設ステージには多くのアーティストが出演したが、4階にはフェンダーAmerican Acoustasonic Telecasterの試奏ブースを設置。手に触れ、アンプに通して実際に弾くことで、American Acoustasonic Telecasterの魅力が直接感じられるコーナーになっていた。

American Acoustasonic Telecasterを持って、レセプションステージに登場したのは新世代のギタリスト、ichika。彼は2016年からギター演奏動画を投稿し、タッピングや速弾きなど卓越したテクニックと美しい楽曲で注目されているギタリスト。昨年はギター演奏によるEP、ベース演奏によるEPと、配信アルバムを同時リリースしている。さらに、川谷絵音(ゲスの極み乙女。、indigo la End)らとともにインストバンド“ichikoro”を結成するなど、活動の場をさらに広めていきそうな存在だ。

入り口に面した1階ステージで、招待客を出迎えるように演奏をスタート。American Acoustasonic Telecasterはアコースティックのトーンと、エレクトリックのトーンを備えたギターであり、さらに両方をブレンドすることもできる。研ぎ澄まされた感性と透明感溢れるサウンドで、招待客たちの目と耳を釘付けにするステージを展開。American Acoustasonic Telecasterの幅広い可能性を見せつける、素晴らしい演奏を披露してくれた。

「Haiku」からメロウなコードをベースに、スラップ、タッピングを駆使し、きらめくようなサウンドで美しいメロディを奏でていく。まるで小川のせせらぎのような滑らかな響きが、オープニングの慌ただしさを癒してくれる。

新曲の「Knife」ではバックトラックを流しながら、軽やかなフレーズで和やかな空気を生む。ピックで弾きながらも、ときおりタッピングを交え、こまやかな音の連なりが心地いい空間を作り出す。

「普段はソロギターで活動していて、今からソロの曲も演奏させてもらいます」(ichika)

「I'm not ready to say goodbye to autumn」をクリーントーンを中心に、アルペジオでゆったりと演奏し、どこか幻想的な雰囲気を醸し出す。アコースティック寄りのサウンドが体温を感じさせつつも、途中からタッピングでややエモーショナルなプレイへと変化し、起伏を生んでいく。

後半は「Resolution」「Isolation」「Calm」と続く。リズムトラックを流しながら繊細なフレーズを奏で、澄んだ音色がメロディに込められた情感を強調する。テクニックを駆使した奏法でありながら、どの曲もメロディが際立っているため、しっかりと耳に残っていく。さらに、聴き手にとってさまざまな情景が浮かぶ要素が多いのも特徴だ。聴く人ごとに物語が感じられそうな楽曲たちだった。演奏を終えて、今回使用したフェンダーのAmerican Acoustasonic Telecasterについて語るichika。

「アコースティックギターのいいところと、エレキギターのいいところを持っています。(ライヴでは)当然2本持ち替えないといけなかったものを1本ですべてまかなえる、とんでもないギターです。僕は普段、ソロでギターを弾いていますけれど、アコースティックギターの有機的なところと、エレキギターのアンプを使ったりエフェクトを使うという、お互いのいい部分をミックスできて、使い勝手のいい素晴らしいギターだと思います」(ichika)

ichikaの演奏自体は短い時間で終了したが、4階の試奏ブースにはギター経験者はもちろん、未経験者も興味深げにギターを触るなど、途切れることのない賑わいぶり。ボディの軽量化やネックの弾きやすさに驚いたり、アコースティックとエレクトリックのトーンが1本で出せることを実感するなど、この日のイベント終了時間まで多数の来場者が訪れ大盛況だった。


SET LIST
01. Haiku
02. Knife(新曲)
03.I’m not ready to say goodbye to autumn
04.Resolution
05.Isoration
06.Calm



› Ichika:http://ichika-official.com/