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Tokyo Hot Spots Surrounded by FENDER

最高の音が彩る、東京のクリエイティヴな空間。

ロック、ポップ、ヒップホップ、EDM、ダンス、ジャズ、レゲエetc.、さまざまな音楽のジャンルにおいて欠かせないフェンダーのサウンド。1946年のブランド創設以来72年間もの間、多くのアーティストとともに音楽カルチャーを築き上げてきたフェンダーが、音楽の魅力を余すことなくクリアに、かつ緻密に表現するために満を辞して創り上げたBluetoothスピーカー、それが新作「MONTEREY BLUETOOTH SPEAKER」だ。それが今、誰にも媚びない独自のクリエイションと情熱的なホスピタリティで業界をリードし、フォロワーを増やし続けるショップ、レストラン、カフェそしてヘアサロンといった濃密なカルチャー漂う空間に、最高の音楽を届けている。東京の個性的な6スポットを巡るMONTEREYの旅をお届けしよう。

3rd STAGE: 喫茶 クレッセント

日本を代表するアパレルブランドのオフィスやアトリエ、プレスルームなどが軒を連ねる東京・表参道の骨董通り界隈。そこに、アーティストやデザイナー、バイヤー、プレス、編集者、ライターなど、ファッション界隈で働くおしゃれプロたちが、美味しいランチと癒しを求めて足繁く通う憩いの空間がある。今回のステージ「喫茶 クレッセント」の目印は、骨董通り沿いに立つビルの2階の窓辺に掲げられた、夜空にぽっかりと浮かぶ黄色い三日月の看板だ。

「喫茶 クレッセント」はちょっと不思議な店だ。十分に広いテーブル席があるにも関わらず、オーナーの野木早苗さんをはじめ、キッチンに立つスタッフとの会話が楽しめるカウンター席からきっちり埋まっていく。たとえ初見のひとりランチ同士でも、野木さんが仲介役となって即座に自己紹介が始まり、瞬く間に仲よくなる（時には仕事に繋がるような貴重な人脈がゲットできるメリットつき!）。さらにユニークなことに、ランチタイムも佳境に入って忙しくなると、勝手知ったる常連客が次々と自主的に野木さんを手伝い始める。コーヒーと涼を求めてふらりと入ってきた初見のサラリーマン客に、甘味を積極的にプレゼンするのも常連客の日課。この日のおすすめは名物「宇宙ドーナツ」と、夏バテ気味の胃袋にもちゅるんと入る、やさしくて甘いコーヒーゼリーだ。

“食べること”をこよなく愛する野木さん（右）自身もアパレル出身。実家の飲食店を手伝いながら美味しいものを求めてアジア中を旅して回り、雑貨店勤務を経て、カリスマ的な人気を誇るライフスタイルブランド「YAECA（ヤエカ）」のショップスタッフに。友人や仕事仲間を自宅に招いては手料理を振る舞うのが大好きで「早苗さんの作るおかずが明日のお弁当だったら、もっと仕事が頑張れるのに…」とぼやく仲間たちの顔を眺めるうちに、お弁当のケータリングサービス「宇宙べんとう」を思いつく。

「宇宙べんとう」は、丁寧に炊き上げたモチモチの酵素玄米の上に、野木さんの得意料理である餃子をはじめ、肉や魚のメインおかずや、季節の無農薬野菜を使ったサラダなどを色とりどり、かつ豪快に乗せたボリューム満点のお弁当。それを見て「広く見渡せるような世界観を持っている!」と「宇宙べんとう」と命名したネーミングセンスあふれるクリエイターに、思わず拍手喝采を送りたくなる。食事もままならないほど仕事に没頭せざるを得ないクリエイターや業界人たちが、自分の健康と栄養バランスとを意識しながら、お手頃プライスで効率的にお腹いっぱい食べられる「宇宙べんとう」はあっという間に業界内で大評判となり、多くのファンに見守られながら「喫茶 クレッセント」は2015年11月に待望のオープンを果たす。 ケータリング時代のDNAはランチメニューにしっかりと受け継がれ、日替わり定食「南青山ミックス」（奥）は、食材の仕入れ時に野木さんの脳裏にふと“降りてくる”ユニークなアイディアが詰まったおかずで満載のワンプレート・ディッシュ。さらに名物の餃子は「ぎょうざカレー」（手前）としてますますパワーアップ。表参道界隈にありがちな“美味しいけれど、値段が高いし、ちょっとというか全然物足りない”こじゃれたばかりのランチとは一線を画す、極めて実直な定食なのだ。

そんな「喫茶 クレッセント」の店内BGMは、楽しげなおしゃべりと、ジュウジュウとおかずを炒めたりコトコト煮込んだりする幸せな料理の音、そして「お客さまとの会話のきっかけにもなるし、作業しながらでも最新の情報がわかるから」と、準備中も営業中ももっぱらラジオ中心。しかし「リアルなニュースばかりでは味気ないから」と、MONTEREY BLUETOOTH SPEAKERを置くようになってからは、積極的にクラシック音楽を聴いているという。「いい音でいい音楽を聴きながら作業していると、モチベーションも効率も上がりますし、料理も美味しくなる気がします（笑）。音楽に詳しいお客さまも多いので、おすすめを教えていただくのも楽しみです」と三日月のように目を細める野木さんの温かい笑顔とパワーランチに癒しを求めて、今日も「喫茶 クレッセント」は多くのクリエイターで賑わっている。

MONTEREY BLUETOOTH SPEAKER

（Photo by Mao Nakazawa）