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なぜギターのチューニングは狂うのか?

ギターのチューニングが合わなくなる7大要因

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初心者からプロまであらゆるレベルのギタリストが悩まされているのが、チューニング狂いの問題でしょう。ステージ上でも、スタジオや自宅のベッドルームでも、チューニングはいとも簡単に、しかもタイミングの悪い時に狂ってしまうものです。

なぜチューニングは狂うのでしょうか? 以下にその主な7つの原因について検証してみます。

1.弦

単純なことかもしれませんが、弦が古くなるとチューニングを完璧に合わせるのが難しくなってきます。時が経過するに従い、弦はテンションを維持することができなくなると同時に弾力性が落ち、フレットにうまく当たらなくなってきます。いくつかの音がシャープしてしまう場合もあります。

2.気象条件

ギター本体と弦は、温度の急激な変化に大きな影響を受けます。暑い条件下では(ギターや弦が)膨張して音がフラットし、低温だと収縮して音がシャープします。

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3.カポ

フィット感の甘いカポは、チューニングに悪影響を及ぼします。カポを装着すると弦が指板へ押しつけられ、取り外す際には弦が指板上で引っ張られます。そのようなカポにはご用心!です。

4.イントネーション

正しくイントネーションされていないギターは、チューニングも合いません。イントネーションは、ギターネックの中心部に通されたトラスロッドで調整可能です。また、理想的な弦のアクションを得るため、必要に応じてブリッジとナットの高さも調節する必要があります。

5.チューニングマシン

ギターが消耗してくるとチューニングペグも緩み、正しいチューニングを維持できなくなってきます。状況を見ながらドライバーを使って締めることでチューニングマシンをヘッドストックへしっかりと固定し、正しいサウンドを得られるように調整することが必要です。

6.ナット

各弦は、指板のトップに配置されたナットに刻まれた溝を通って振動しています。溝の中で弦が正しく振動しないと、弦のテンションが偏ってしまいます。ナットの先端に刻まれた溝に弦がしっかりはまっていないと、ネックのどの部分でも正しく調整できなくなります。ナットの溝が弦のゲージに対して狭すぎたり浅すぎたりすると、弦の正常な振動を妨げることもあります。ヤスリで溝を削って調整したり、潤滑剤などを使用して対応する場合もあります。

7.トレモロ

トレモロアームを押し下げるたびに弦がたるみ、チューニングペグへの巻きが甘くなると、サウンドもおかしくなってきます。ビブラートをかけるためにトレモロアームを引っ張って弦のピッチを上げたりする時も同様です。ここで重要な役割を果たすのがナットで、ナットは緩んだり元に戻ったりする弦の動きを支えています。


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